はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

AIR@渋谷AX

去年の1月の横アリとか12月のBLITZとか今年の7月のリキッドとか、毎回毎回いつもいつもAIRのワンマンの感想はほとんど書いてないので、さすがに車谷兄さんに申し訳ないなあと思ったので今回はちゃんと書きます。


と言っても毎回AIRのライブを見た時の感想は同じなんだよね。
「かっこいいなあ」
これしかないわ。
ライブ中に、オレ何回「やっぱかっけえなあ」って心でつぶやいただろう。
もしかしたらポロっと「かっけぇ。。」って口に出しちゃったかもしれない。
そんなライブなんだよね。
やっぱAIRはかっこいいんだよ。
すごく抽象的で申し訳ないけど。
車谷兄さんもかっこいい、渡辺さんもかっこいい、佐野さんもかっこいい。
(キーボードのサミーさんは馴染みがなくて申し訳ww)
「かっこいいものを素直にかっこいい」と言える感覚がまだ自分にはあるのだな、と思えたのがなんか嬉しかった。


もうちょっと細かく書くと、今回のライブは90年代あたりの懐かしめの曲を結構やってた。
先日のGG05ライブの時に「ME,WE以外の昔のガッツリした曲をもっと聴きたい!!」って書いたことの影響があったかどうかは知らないけど、個人的にはこうして懐かしい曲を聴けるのはやはり嬉しい。
個人的に懐かしいなあと思ったのは
・LUCY,CAN YOU SEE ORION?
・KISS ME AGAIN
LIBERAL
・MY RHYME
・No kidding?
あたり。


序盤で「ここで確かに」「LUCY,CAN YOU SEE ORION?」「KISS ME AGAIN」「LIBERAL」「EVERYTHING,OR EVERYONE AND EVERYTHING,OR PEACE」を繰り出される。これにはやられた。唸った。
「この音はAIRのLIVEの音!!」と感じる、あの独特の低音ギター音。
いつもならそこから「ME,WE」に行くんだろうけど今回は「KISS ME AGAIN」!
イントロが流れた時は「うおぉー!」ってなった。キスミーアゲーン!
おそらくこの曲を生で聴くのは初めて。
ついでに言うと「ルーシー」「MY RHYME」も初めて(のはず)
特に「MY RHYME」には特別な思いがあって、この曲はボクがAIRにハマりかけた97年当時によく聴いていた曲なんですよね。だから感慨もひとしお。淡々朴訥としたメロディーラインにすごく熱いものを当時高校生のボクは感じました。「KIDS ARE ALRIGHT」作る人がこんな曲も作れるんだ、と言う驚き。改めて「MY LIFE AS AIR」と言うアルバムは名盤だなあと思った。だからこの曲のリリックを一緒に口ずさんでました。そしたら結構覚えてて自分でもびっくりw  ディスソングイズフォー、、、、マイフレンド。。
「EVERYTHING,OR EVERYONE AND EVERYTHING,OR PEACE」は7月のリキッドのアンコールで久々に聴いたのだけど、今回まさか序盤に持ってくるとは思わなかった。この曲が流れた時点ですでに一度目の個人的クライマックス。車谷兄さんと一緒にジャンプしてた渡辺さん。佐野さんは途中で立ち上がってドラミング。もうすげえエモーショナル。
もうホントこの曲の持つ力はすげえ!すげえ!すげえっっ!!
オレも高々と両指でピースサインを出しました。
もうここまでですでに心の満足度は100以上です。
「24YEARS OLD」でのドラムソロ・ベースソロは圧巻。やはりこの二人、力量がすごすぎる!でも兄さんはちょっとはしゃぎすぎw スライディングしてギターを弾くとか・・・
それよりこの曲、先日のGG05ではほとんどの客が棒立ちだったが、今回はみんな「待ってました!」と言わんばかりの盛り上がり。みんな笑顔で楽しそうにジャンプしたり踊ったりしてノッてた。その風景を見て会場は同じAXなのに、イベントとワンマンで盛り上がりがこうも違うんだ、と感じた。とか言ってるけどボクも冷静でいれるはずもなく(笑
最近マンネリ気味に感じてた「24YEARS OLD」→「ME,WE」のへヴィーな流れも、この日は序盤のセットリスト効果か、ダイレクトにこの曲の良さを認識できた気がします。ミーウィー!!

アルバムリリース後のツアーだから、もちろん新作もほとんどやった(なぜか「Full Moon」はやらなかったが)んだけど、こうしてライブで聞き比べてしまうとやはり昔の曲のほうがインパクトがあるなあと感じてしまった。悪く言うと最後のほうにやった最近の曲たちは「軽い」のかなあ。何て言うか、心に重くガツンと響いたのは序盤の昔の曲でした。
もちろん新作でも、本編ラストの「We Can Sing A Song」では客席中にクラップが巻き起こるくらい盛り上がった。もうちょっとまったりした感じになると思ってたからちょっと意外。しかも兄さんがギターを弾かずに、ラッパーの如くマイク一本でステージを躍動&クラップを要求。最初は「え?この曲でクラップ強要?」って思ったけど、最後のほうではボクもクラップしてた。結構楽しかったよ(笑
(関係ないけど、客席から巻き起こるクラップの嵐を見て、一瞬「クラクラディナータイム(美勇伝)」がプレイバックww)
アンコールでの「Hallelujah」も美しかったし、ラストの「Sleep Well」の壮大さには声を失った。(「Sleep Well」は照明効果も抜群だった)
そう、だから決して「新作が悪い」わけではないんだよね。
「Sleep Well」でアウトロを残して兄さんが去り、渡辺さんが去り、そして最後に佐野さんが去っていく。。残響音を残しつつライブを終わらせる今回の構成がすごくカッコよかった。。。
これは鹿野さんのサイトにも書いてあったけど、ボクも今回ラストの定番曲・必殺の「Hair do」で締めなかったことについて不満感は全く無いんだよね。
そりゃあ「Hair do」のほうが全然上だと思うけどさ。
でも「KIDS ARE ALRIGHT」「TODAY」「DIVE&DIVE」とかをやって無いにも関わらず満足感はとても高い。
2時間を越えるステージも、ダレることなく「一本のライブ」として見れたからそんなに長時間には感じなかった。


こういった質の高い・満足感の高いライブを見せ付けられると、また次もAIRのワンマンに行かなくちゃ、って気になる。だって絶対次も「かっこいい」って呟いてしまうライブになるのだろうからね。もったいないよ。損しちゃう感じ。
とにかく彼らのライブに行くのを辞める理由が一つもないんだもん。