はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

吉永正人氏死去。

83年の三冠馬ミスターシービーの主戦騎手であり、現在は美浦で調教師をされている吉永正人師が死んだ。64歳。


もちろんミスターシービーはリアル世代じゃない。
三冠ロードも、ルドルフとの闘いも、後にビデオで見ただけだ。
華やかなシービーと、無口で職人的な匂いを充満させている吉永。
その対照的なコンビネーションだからこそ余計にインパクトがあったのだろうし、当時人気ではルドルフと比べ物にならなかったのも分かる気がする。
彼の騎乗姿を見ると、今の価値観で言わせてもらうとお世辞にも綺麗な騎乗フォームでは無いが、その常識的とは言えない型破りな騎乗から「伝わるモノ」があるし「人々を魅了した」のだろう。
調教師になって平地の重賞ウィナーを輩出することができず、息子の吉永護も騎手として頭打ちとなっている晩年は、やや寂しいものだったのは否めない。
吉永厩舎で思い出すのはジーティーボスカオリジョバンニか。
そうそう昔は「メロンパワー」なんて馬もいたっけね。
吉永厩舎の現役馬は、シービーの所属厩舎でもあった松山厩舎へと一時的に移る、ということにもなんか胸が打たれる。
00年に死去したシービーや、彼より長生きしたシービーの母・シービークインと天国で再会していることでしょう。。