はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

X JAPAN 攻撃再開2008 I.V. 〜破滅に向かって〜破壊の夜〜@東京ドーム

東京ドームで行われたX JAPANの東京ドーム3days
当日&現場からも更新したように、3月28日の初日「破壊の夜」に行ってきました。
もうメディアなどで散々言われてるのでご存知でしょうが、この日は問題続出。
いろんな意味で「伝説」なライブとなりました。


当初は「16:30開場 18:30開演」の予定。
しかし実際は、開場したのが18:30過ぎ、開演が20:45頃、終演が22:45頃。
開場が2時間遅れ。雨の中ひたすら待つ待つ待つ。。
開演が2時間15分遅れ。ドームの椅子に座ってひたすら待つ待つ待つ。。
終演が23時近く。終電ギリギリ。。
セトリも当初より大幅な曲数カット。
ライブの間中も曲と曲の間の待ち時間が長い。ほとんど繋ぎなんて無い。
さらにドームだから当然音圧も弱い。
ライブの最後はこれもご存知のように、YOSHIKIが失神しての強制終了。
その瞬間の呆気にとられた感。
ドーム中に轟く様々な声・声・声、、
終わってみれば演奏時間より待ち時間のほうが長いライブ。



10年ぶりのXのライブ。
ボクみたいに初めて彼らのライブを見る人も大勢いたはず。
もちろん以前の彼らのライブを見てた人も大勢いたはず。
興奮して満足してドームを去った人の一方、この日の公演内容に納得いかなかった人もたくさんいるはず。
事実、10年前のLAST LIVEを生で見た友人に、この日の終演後に感想を聞いたら「やはりちょっと物足りない」と言っていたように、演奏・構成・パフォーマンス等、全盛期を知る人にとっては全くもって物足りなく思った人もいる。
ボクもこの内容、Xのライブじゃなかったらまず納得いかない。



でも、
でも、
でもでもでもでも、
そんなの関係ね(ry


こんな感じで、まさに小島よしお的フレーズを出したくなる。そのくらい上記したようなマイナスポイントなんかちっぽけなものに感じた。
Xだから、Xのライブだから、納得しちゃう!
こういうアクシデントだかハプニングだか良くわかんないけど、なんだかわかんないけど、もうとにかくそういうのを全部ひっくるめて「有り!!」と思わせてしまうバンド、ってか単純に見てて「すげぇぇぇ、、」と思わせるバンドってまずいない。



ドームに入ってまず驚いたのが、数億円かけた超豪華な舞台セット。
通路から最初に舞台が見えた時、思わず「うぉ、、、さすがはX、、、、、」と唸ってしまうくらい、スケールのでかい堂々としたセット。


そして20:45分頃、客電が落ちいよいよライブスタート。
まず流れてくるのが「THE LAST SONG」のメロディ。。
薄い幕の向こうでYOSHIKIがピアノを弾き、途中からそこにTOSHIの声が乗る。
「THE LAST SONG」をワンフレーズ歌った所で再度暗転。
ドームの天井を伸びて伝う薔薇の枝のシルエット。。

そして闇を切り裂くように聴こえてくる「Rusty Nail」のあのイントロ、、、それと同時に四方八方を照らすグリーンレーザー、、、そして客席まで伝わる炎の熱気、、、
この時のあの昂揚感!!!
これは言葉では言い表せなかったなあ。
「嗚呼、、オレ、Xのライブに来たんだ。。。」と実感した瞬間。
まさに「この感動は二度とない瞬間」だった。
この時点で感動でちょっと涙が出た。


Xの曲を生で聴けてる。
TOSHIの声を
YOSHIKIのドラムを
PATAのギターを
HEATHのベースを
、、、そしてHIDEのギターを、、、
今オレは生で聴いてる。生で聴けてる。
ライブなんだからアタリマエなんだけど、10年前には「Xのライブを見れる」なんて考えもつかなかったわけだから。。



その後も「WEEK END」「Silent Jealousy」「Say Anything」「紅」、、
このあたりの曲は自然とフレーズが口から出てきた。Xの曲なんて最近ほとんど聴いてないのに。。やっぱ学生時代に大好きだった曲は、若かった脳と体に染み込んでいるんだろう。懐かしく、そして楽しい時間だった。
この日は「X」「ENDLESS RAIN」「オルガスム」「Forever Love」「Tears」などの代表曲は確かにやらなかった(やれなかった)わけだが、オレの中でトップ5に入るくらい大好きな「Silent Jealousy」を聴くことができて良かったですわ。。ホント嬉しかった。。
そしてこれも大好きな「Say Anything」も、PATA・HEATH・TOSHIの3人によるアコースティックバージョンで聴くことができた。。
Xの曲ってホントにメロディが「美しい」んだよね。この日改めて実感しました。
あと曲じゃないけど、YOSHIKIの「ドラムぶっ壊し」も生で見れたのも嬉しかった。ただドラムを壊してるだけなのになんであんなに興奮するんだろう(笑


そしてそして、、、
忘れられないし忘れたくないHIDEの存在。。。
復活公演に当たって、最も難しい問題だった部分だと個人的には思ってました。
でも、、、このライブでは確かにHIDEが存在していた。
「Silent Jealousy」や「I.V.」などではサポートのSUGIZOが好演していたが、全編に渡って「HIDEの存在」、「5人でX」と言うのを「これでもか!」とくらい押し出していたのが印象的でした。
曲の間はステージ上のモニターでHIDEを含めた5人のプレイが常時映し出されていたし、アンコールでは数億円とも言われる技術を使ったホログラムでHIDEを存在させていた。
「HIDEの部屋」の時間もあった。
時に激しく、時にクールに、時に艶かしく、、そして楽しそうに弾いているHIDEの映像を見ているだけで込み上げてくるものがあった。
中でもこの日一番感動したのが「紅」の最初のHIDEパート。ピックを口にくわえ微笑を浮かべてギターを弾くHIDEの姿がスクリーンに大写しになった時。感動で思わず涙が出た。。場内も大歓声。HIDEの人気の高さは不変。。
そして、、これは今さら言うことじゃないと思うんだけど、、、やっぱHIDEを失ったというのはあまりに大きすぎるよ。。改めて思うわ。
常に時代を先取っていたHIDE。そんな彼が作る音楽は一体どのようなものだったんだろうか。きっとオレのような凡人が考えもつかない音でファンを喜ばしていたことでしょう。2008年の今の時代にHIDEの作る音楽を聴きたかった。。



いろいろ言われているこの初日公演。
セトリや感想を見ると、2日目、3日目のほうが全然勝ち組だし正直羨ましい気持ちにもなるけど、初日のライブを生で見れたことはある意味貴重な体験だと思う。それくらい伝説のライブ。
「オレ、あのXの復活ライブの初日を生で見てたんだぜ!」と後々までの話の種になるはず。
イマはこのライブに、Xのライブに参加できて本当に良かったと思ってます。
やっぱ最高だな、X JAPANってバンドは。
あのライブ以来、彼らの曲ばっか聴いてます。


次に彼らのライブを見る機会はあるのでしょうか。。。
それは神のみぞ知ることなんでしょうね。



01.THE LAST SONG(序盤のみ)
02.Rusty Nail
 -MC-
03.WEEK END
04.SCARS(触りのみ)
05.Silent Jealousy
 -Drum Break-
06.HIDEの部屋
 -MC-
07.Say Anything(アコースティック)
08.WITHOUT YOU
 -MC-
09.I.V.
10.紅

アンコール
11.ART OF LIFE