はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「THEE SCENE-LAST HEAVEN 031011-」@長野 CLUB JUNK BOX

何年かぶりに「Last Heaven tour」のTシャツを身に纏い、雪が舞い散る気温0℃の長野の地で、2003年10月11日の幕張以来6年3ヶ月ぶりとなるミッシェルのライブに行ってきました。
ミッシェルのライブと言っても、バンドは解散してるわけだし、ギターのアベは昨年7月に亡くなってるわけだし、、「解散ライブをライブハウスで爆音で流してるのを見る」という所謂フィルムライブなんですけどね。
しかもその解散ライブにはオレは実際に幕張メッセまで見に行ってるし、その後リリースされたDVDでも何回も見てるし、つまりはまあ曲順とかもだいたい知ってるわけで。。
そんなわけで、始まる前は「まあフィルムライブだしな」的に軽くナメてた節がありましたが・・・実際は普通のライブとなんら変わらないものでした。めちゃめちゃ声を出したし、めちゃめちゃ踊ったし、何回も手を挙げたし、、、Tシャツ一枚なのに終わった後は汗でじんわりしてるし、帰宅した今も耳鳴りがしている。
今は6年前の忘れ物を取りに来たような思いで一杯・・・
そんな今日の感想などを。。



・高速バスで16時半に長野駅
・気温0℃の表示にたじろぐ
・雪も降ってて寒いのでマックに避難しコーヒー3杯おかわり
・開場時間になったのでJUNK BOXのあるビルへ
・ここに来るのは初めてだが駅から近いのがありがたい
・デパートの7階にありながら年季の入ったライブハウス
・Tシャツに着替えて荷物はクロークに預ける
・開場直後はスカスカで50人もいなかった
・モルツ飲みながら開演待ち
・残り15分くらいから人が増えてきて最終的には満員になった

・5分押しくらいでスクリーンにあの日の会場の風景が映し出されて客電が落ちる
・SEで「ゴッドファーザー」のテーマが流れて高まる
・そういやDVDではSEが無くていきなり「ドロップ」で始まるんだったよな、、
・そして「ドロップ」のイントロが掻き鳴らされる
・気持ちが一瞬にして03年10月11日の幕張メッセへタイムスリップしたような感覚に陥る
・あの日と同じように「ドロップ」のイントロでやはり涙腺が緩む
・あの日、オレは会場の最後方のブロックにいて4人の姿はモニターでしか確認できなかった
・あの日、チバ・アベ・ウエノ・キュウはあんな顔して演奏してたんか、、、
・てか、あの日は「ドロップ」のイントロとチバの最初の声で頭がパーンと飛んだんだわ
・もう「これで終わりなんだ」という感情を筆頭にいろんな感情が込み上げてきて。。
・なので正直「ドロップ」以降はライブが終わるまでの記憶を鮮明に覚えてない
・終わった時に茫然としたというか虚無感に襲われたのは覚えてるけど・・・
・今日はあの日の感覚が甦りつつもやはりあの時よりは冷静にライブを捉えられていた
・それでも今日も爆音を耳に浴びながらただスクリーンを眺めることしかできなかった
・続く「ゲット・アップ・ルーシー」「バードメン」で一気に前に駆け出す客多数
・フロントエリアは一瞬にしてモッシュの嵐
・でもオレはこの2曲でもまだ涙腺が緩んでる状態だった
・しかも涙腺は緩いのに身体は硬直しているという不思議な状態
・「ゲット・アップ・ルーシー」なんてミッシェルを好きになったきっかけの曲なのにね
・ただ「ゲット・アップ・ルーシー」でアベがギターを頭上に掲げる場面には鳥肌が立った
・「デッド・スター・エンド」はリズムも展開も、、全てがカッコイイ。。。
・アベのカッティングが機関銃のように体に刺さりまくる
・「strawberry garden」あたりでようやく身体が緩みだす
・「アッシュ」のクセのあるリズムで身を揺らす
・「フリー・デビル・ジャム」のキュウちゃんのボーカルに痺れる
・「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」ではタトゥーのMステを思い出す
・初期の「I was walkin' & sleepin'」「ブラック・タンバリン」はどこか異質
・「深く潜れ」のブレイク明けの瞬間最大風速はやっぱり最高にぶっ飛べる
・もう「カルチャー」あたりまで来ると大声で「ハニー!」って叫んでました
・「ブギー」のアウトロはいつ聴いてもホントかっこいい
・「赤毛のケリー」のイントロで意識が飛びかける
・この曲はミッシェルの数多くの名曲の中でも5本の指に入るぐらい大好きな曲
・ぶっ飛んだまま「ゴッド・ジャズ・タイム」へ
・そして一つのヤマ場である「エレクトリック・サーカス」へ、、
・歌詞を噛み締めながら聴き入る
・俺達に明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ
・この鳥達がどこから来て どこへ行くのかと同じさ
・夜になってから花は咲く
・さすがにこの曲ん時は歌詞を口ずさみながらステージを見てた。。。
・「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」では自然とクラップが巻き起こる
・「ベイビー・スターダスト」ではまたもやモッシュの嵐
・そして「スモーキン・ビリー」で熱量はピークに達する
・「愛と!いう!憎悪!!」の一体感たるや、もはやフィルムライブのそれじゃない
・それはもう「リリィ」まで続く
・会場大合唱!もちろんオレも合唱!
・アンコールを求める拍手が巻き起こる
・ネタバレってかアンコールがあってあの曲をやるってわかってるけどそんなの関係ない
・みんな気持ちが昂ぶってるから自然と手を叩いてしまうんだと思う
・チバの「どっか行こうぜ!」で始まる「GT400」
・「リボルバー・ジャンキーズ」の拳が上がるときの一体感たるや、、
・HEY! HO! LET'S GO!!!!
・「ジェニー」ではもうなにがなんやらわからなくなってきた
・でもすげえ楽しい
・最近ではミッシェルのライブと言うとどうしても「解散ライブ」を思い出しちゃうけど、、
・元々ミッシェルのライブってすげえ楽しくてかっこいいものなんだよな
・そんな当たり前のことを自然と思い出した
・会場の誰かがボソッと発した「やっぱアベだよ」の声になんとも言えないシンパシー
・そしていよいよ「世界の終わり」が始まった
・会場中の誰もがこの曲で終わりってことを知っている
・この曲が始まるとまた涙腺が緩みだしてきた
・やばい
・まじやばい
・そして、、
・さすがにこぼれた、、
・1番のサビからはずっと歌ってた
・弦が切れながらも鬼気迫った演奏をするアベ
・キュウちゃんとウエノの演奏からも「これが最後」というのが伝わってくる
・チバが去ってからの3人の演奏の魂の込めっぷりたるや、、
・そしてついに演奏が終わる・・・
・アベの「ありがとう」の声に狂乱の歓声が巻き起こる
・やはりこの日はどうしてもアベへの歓声が一番大きかった
・そして本当に本当に最後のミッシェルのライブが終わってしまった・・・
・ただ幕張の時のような「虚無感」はない
・むしろ6年間のモヤモヤした霧がすっと晴れたような清々しい感じ
・憑き物が取れたような感じ
・やっぱミッシェルは特別
・やっぱミッシェルを好きで良かった
・やっぱミッシェルはこれからもずっと好きでいられるバンドだ
・そんなことを改めて実感した
・ライブはDVDで何度も見てる
・でも一人で見るのと、大勢のミッシェルロッカーズと見るのとでは全然違う
・ミッシェルを本当に好きな人たちが生み出す空間がたまらなく気持ちよかった
・ホントに長野まで来て良かった


世界は終わらない
そしてTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTはこれからもオレの中で永遠に続いていく


ありがとう