「BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN」から2年。。。
2003・10・11。ボクは幕張にいました。
命日、、、と言ったら言葉は悪いか。
それでも自分の中の大きな存在がいなくなってしまった日。大切な日です。
なので今日は、当時のブログに書いたモノをそのまま貼っておきます。
長年愛してきた日本のサイコウのロックバンド「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」
今日で解散。
その最後の瞬間を幕張メッセに見に行ってきた。そもそもこの日は解散が発表されるずっと前から行く事を決めてたし、チケットも取ってた。
でも9月1日の解散発表で、この日のライブがラストライブになることになるとは…97年頃「ゲットアップルーシー」のイントロのギターにやられて以来、もう7年ちょっとが経つ。
その後はもう自分の音楽観、ROCK観みたいのをことごとく変えていってくれたバンド。
出すアルバムごとに微妙に顔は違うけど、根っこの部分は変わらず。
常に「かっけぇ」「サイコウのROCKアルバム」を届けてくれた。生で初めて見たのは2年前の「BLACK LIST」ってイベント。
それまでにも何回か見たかったんだけど、いかんせんチケットが取れないのよ。
生半可な気持ちじゃ。
で、初めて見たミッシェルはと言うと…
CDで聞くより何倍もカッコよかった。
今でもただただそれだけは鮮明に覚えてる。
もうね、陳腐な言葉で申し訳無いけど「オーラ」だね。あれこそが。
登場してきた時から違うわけだけど、チバの声、発せられる言葉、アベの切れ味鋭いギター、ウエノとキュウの正確且つ豪快なリズム。
すべてがかっけぇ。
もう全てが「ROCK」なわけですよ。
「ROCK」なんて言葉、定義なんて無いし一種の思想でしょ。
でも当時自分の中で思い描いていた「こういうのがROCKっていうのかな」って言うのをドンピシャ体現してたのがミッシェルなんですよ。
DA等オイラが好きなバンドも当然ROCKですよ。
でもね、曲やステージングだけじゃなくMC(って言うか言葉・発言)、雑誌等のインタビュー、たたずまい、そして風貌に至るまで、全て「完璧」にROCKなのはミッシェルしかいないんです。
それは当時も今も同じ。
こりゃライブ行ったやつは虜になってなんべんも行くわな。ってその時はそう思った。
とりあえずカッコイイ!その後「WORLD RODEO TANDEM BEAT SPECTER TOUR」のファイナルを幕張に見に行った。
そして今年になって傑作アルバム「SABURINA」の2つを携えた「WILD WILD SABRINA HEAVEN TOUR」を栃木に見に行った。
そして今日。
振りかえれば結構ライブで見たのは少ないんだよね。今日を迎えるまで、この前も書いたように「悔いの残らないようにめいっぱい楽しむ」モードでいたわけですよ。
「最後を見届けたい!」これですな。
でもねえ、やっぱ当日になるとちょっとづつ気持ちに変化も見られていった。
それでも(さんざん並んで)会場に入って、予定開始時刻の18:30を過ぎても気持ちは平常だった。
19:00を過ぎた頃ようやく客電が落ちSEが。
ゆっくりとメンバー登場。
ライブ開始を告げる「ドロップ」のゆっくりと繰り返されるギターイントロ。
ここで一気に「なにか」がこみ上げてきた。
そしてチバの一発目のがなり声…
ここでねぇ、やっぱ涙が出てきたわけですよ。
「今日で終わりなんだ」って認識したのかな。
これが一発目に激しいスピード感のある曲ならそうでもなかったんだろうけど、「CASANOVA SNAKE」のラストを締めるスロウな曲をやられたらね。
そんな気持ちを吹き飛ばすかのように、続けていきなり「ゲットアップルーシー」「バードメン」
もうオイラがミッシェルにハマり始めた頃の名曲をやられちゃ、勝手に体が動いてくもんでして。
その後は各アルバムからまんべんなく披露。
どの時代のどの曲も名曲揃いなんだけど、改めてライブで聴くと感じ方も当然違う。
ましてや今日が聞き納めになるわけだからね。
「赤毛のケリー」「デッドマンズギャラクシーデイズ」「クラクションベイビー」「ブラックタンバリン」「深く潜れ」「デッドスターエンド」「ベイビースターダスト」「カルチャー」「ブギー」「スモーキンビリー」「ゴッドジャズタイム」「フリーデビルジャム」どの曲にも思い入れがあるなぁ。
特に「赤毛のケリー」が聴けたのには満足と言うかただ感動…そして新曲でありラストシングル「エレクトリックサーカス」
この曲はもうねえ。一言素晴らしい、と。
昔からゆったりとした曲もいっぱいあるんだけど、「太陽をつかんでしまった」を含めた「SABURINA」を経て、スロウな曲のレベルが段違いになった気がしてならない。
何て言うか「聴いてる者の心を捕えて離さない」感じ?
わしづかみにされる。
「Mステ」で見た時もそうだったけど、音源聴いて、そしてライブで見て…
もっともっと聴き続けたい。色々な所でこれを演奏するミッシェルを見たい。これを歌うチバが見たい。
わがままだけどそう思った。
でも歌詞を見るとラストシングルとして作ったことは一目瞭然。
「俺達に明日がないってこと はじめからそんなのわかってたよ この鳥達がどこから来て どこに行くのかと同じさ」
こんな歌詞書けねぇよ。
最後にこんないい曲残しやがって…そして「リリィ」の大合唱で本編終了。
メンバーが去る際の歓声から途切れずにアンコールを求める拍手と声。
これだよな、って思った。
みんなが見たいから拍手なり声なりで求める。
アンコールの正しい姿なんだけど、最近は「どうせアンコールあるんでしょ」みたいな空気あるでしょ。これはもうハロー系に限らず!
この日は違った。
周りを見てもみんなステージを見つめて手を叩いていた。一生懸命。
みんな「これで終わりたくない」「まだ見たい、見してくれ!」って思いでしょ。オイラもそう。
そしてメンバー登場。
アンコールで出てきてくれてこんなに嬉しい思いをしたのは久々かもね。
「どっかぶっ飛んでこうぜ!」
チバの声に続いて「GT400」、そして「リボルバージャンキーズ」
そして「ジェニー」でみんな踊る、叫ぶ。
最後の「ジェニー!ジェニー!」の大合唱。
そしてメンバーは去っていった。
隣の人は「もう終わりなのかな…」って呟いた。
でも、ちょっと違う。終わりそうな雰囲気じゃない。
とか思ってたら再び物凄い数のアンコールを求める拍手。
そして再度ミッシェルは戻ってきた。
いよいよ最後の曲。みんな分かってた。
「世界の終わり」
デビュー曲でありながら最後を締めるのに異存はないと思う。
「ダニーゴー」でカラッと締めるってのもアリだと思うけど、ホントのホントのラストとしてはやっぱ「世界の終わり」かなぁ。
みんなが思い思いに歌ってる、踊ってる。
客電が付いてたからそんな姿もよく見えた。
汗なのか涙なのか分からない人もいた。
でもみんな笑顔だった。
そして終わった…
チバはとうとう終わりについてのMCはしないで戻っていった。
アベはアンコールでギターを弾きながら大観衆をまっすぐ、長い間見ていた。
そして寡黙な彼が去り際「ありがとう」と一言残して去っていった。
それに対して目いっぱいの歓声を上げるオーディエンス。
ウエノは自分のTシャツを投げていた。
キュウもいつのまにかいなかった。スクリーンに燃えたバイクが映し出される。
それをバックに「THANK YOU ROCKERS I LOVE YOU BABY」のメッセージ。
最後までミッシェルはミッシェルだった。
かっけぇ。開始前に思っていた「悔いの残らないようにめいっぱい楽しむ」モード。
ライブは楽しかった。凄かった。
聴きたい曲もいっぱい聴けたし満足!…なんだけどね。
今は虚無感がかなり残ってる…
時間が経てば、今日のライブの素晴らしさを消化でき、あの場にいれたことを嬉しく思い、ミッシェルと時代を共有できた事を誇らしくさえ思うだろう。
CDだって持ってるんだから聴きたい時にいつでも聴けるし、今日のライブはDVDになって年末に出るらしいしさ。
そんな虚無感なんて変だしカッコ悪いと思う。
でも今日ばっかしは無理。許してください。
これ書いてる間もずっと「エレクトリックサーカス」リピート。
この曲以外、今は聴く気持ちになれないのよ。
だから今日だけ言わして欲しい。
ミッシェルって言うサイコウにカッコイイバンドが解散してホント悔しいし残念だ!!
BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN [DVD]
- アーティスト: ミッシェル・ガン・エレファント
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2003/12/03
- メディア: DVD
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夜7時ごろ部屋を暗くしてね。
うん。やっぱり最高のバンドですわ。。。
当時は「虚無感」って言葉を使ってたけど、現在はもちろんそんな感情は無い。
確かにあれ以来彼らのライブは見ることができていないけど、こうしてCDやDVDとして音や映像は残っているし、自分の中の記憶や思い出というものは絶対に色褪せない。今でもミッシェルは続いているんだよね。「オレの心の中で生き続けている」って言葉はちょっと陳腐すぎるかな(笑