はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

iLLusion by iLL @LIQUIDROOM

20日は恵比寿にiLLのライブを見に行った。
ステージにはミラーボールをてっぺんに載せたクリスマスツリーがあった。
6人編成のバンド形態で、ドラム・ベース・シンセ・パーカッション・バイオリンといて、ナカコーはSUPERCARの後期の時と同じくギターとシンセとコンピューターを操る。
バンドの後方には常に映像が流れている。
それを入口で渡された3Dメガネを掛けて見る。そうすることでもちろん立体的に見える。視覚にも訴えかけるライブはナカコーらしいなあと思った。このライブの総合演出に宇川さんもいたしなるほどなーって感じ。入口で貰ったパンフの中には今日の「マニュアル」みたいな紙も入っていた。なんかもうここらあたりで「規格外」って雰囲気がぷんぷんした。
ちなみに開演前から終演後まで流れている様々な映像のその全てが凝っていて、とても左脳じゃ理解できない感じの映像が多かった。



ライブは約90分。
感想としてはねぇ、、、なんなんだろう。すごく謎。わからない。。正直言うと途中でしんどい時間がいくらかあった。
ナカコーらしい「音」もたくさんあるし、バンド編成だから熱っぽい「生」を感じさせる時間が多くあるんだけど、無機質な単音だけの時間も結構あるわけで。。。その時の空間が異様に感じた。
ナカコーがSUPERCARを解散させてまでやりたかった「音楽」ってのは、NYANTORAなりiLLのアルバムを聴いて、そりゃあ少しは分かっていたかもしれないけど、まさかライブでここまで置いてきぼりにされるとは、って感じ。
や、違うな。「置いてきぼり」じゃないな。。
過去にパンクバンドのボーカルがバンドを辞めて、ポップになったりアコースティックになったり路線変更したのは例があるけど、それでもイメージとしては「東京に住んでいた人が仙台に行きました」みたいな感覚がまだあるんですよね。
まあ国内から国内の移住みたいな。行く所は日本だろ、みたいな。
でも今日のライブは「ここはどこなんだ?」と思ったのだよ。
この音と空間。
「邦楽らしくない」って表現はたまに目にするけど、かと言って「洋楽らしい」って感じでも無い。もう日本とかアメリカとかイギリスとかそういう感じじゃ無い。
コーネリアスが近いのかも知れんが、それともまたちょっと違うような感じがする。
「宇宙」、、、っていうと大げさかもしれないが、なんか異次元に連れて行かれた感覚でした。三次元じゃなくて四次元。それか宇宙船に連れ込まれて宇宙人に音楽聴かされている感じ。誤解を恐れずに言えばこんな感覚。
最後の「ゴーストベイベー!」ってフレーズを連呼するバンドサウンドの曲(たぶん「Ghost!」って曲)の時、ようやく「日本に帰ってきた」感覚があった。
最後にナカコー自らメンバーを紹介をした。ステージ上であんなに楽しそうに喋ってるナカコーはあまり記憶無いので新鮮だった。
メンバーが掃けて、明らかにアンコールは無い感じなのになかなか正式に終わらなかった。
その間(20分くらい)もずっと右脳用の映像が流れていたから、この映像込みで今回のライブなのは明らかなんだけど、3Dメガネをずっと掛けてて目と目の周りが非常に疲れた。(途中から外したけど)
おみやげにもらった「小さいミラーボール」は今度クリスマスプレゼントに使おう。
そんでもって、この次にナカコーを、iLLを見ることが出来るのはいつになるのか。。。