はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

CLUB QUE 夏ノ陣 2008「フラワーカンパニーズ・毛皮のマリーズ」@下北沢CLUB Que

昨夜は下北のQUEでフラカン毛皮のマリーズのライブに行って来ました。
06年のRIJF以来2年ぶりのフラカン。ライブハウスに限ると03年のQUE以来5年ぶり。
なので、今回をすごく楽しみにしてた。
前に見た時よりもたくさん名曲が生まれてるしね。
ってか下北に来たの何年ぶりだろう。
それこそQUEでのフラカンのライブ以来?
あ、04年にシェルターでアジカン見てるわ。じゃあそれ以来だ。
下北は学生時代は帰り道ってこともあってしょっちゅう寄ってた思い出の街。
開演まで時間があったので、久々に下北の街をぐるっと回ってみた。
ミスドやぴあぴあやココイチやマックなど、かつて愛用してた店が変わらずそこにあった。
でもハイラインレコーズや、昔よく使ってた飲み屋など潰れたり店もあり、時代を感じた。
そんな感じでちょっと懐かしい気持ちに浸りつつ、会場に入ったのは開演10分前ぐらい。


最初は毛皮のマリーズ
すげーバンド名だなーって感じで、前情報が全くない状態で見たんだけど、これがかなり良かったです。エネルギッシュでパワーを感じるパフォーマンス。正統派ではないけど、ワイルドなギターロック。ガレージ・ロカビリー・パンク・グラムロックをまとめてズドンと出していて、一括りにできないあたりもまた魅力。あと昔のイエモンみたいなグラムロックなテイストを持ってるバンドを最近聴いてないだけに、一種の懐かしさもあった。最初は比較的静かに見ていた観客も、最後のほうにはバンドの熱量にやられて中々の盛り上り。あとはボーカルがすごかった。自分より年下なんだけど、「NEU!!」のダルダルTシャツを着た大柄で手足も長いルックスがまず強烈。それでいて声や歌い方やステージ上の佇まいが「ロッカー」って感じがした。しかも楽しそうに歌ってるのを見ていて小気味良い気持ちにもなりました。ベースの人もクールな女性でカッコよかったな。イベントやフェスで出てきたら次も見たい。こういう出会いがあるから対バンっていいよね。MCではこの後に出てくるフラカンを敬愛しているセリフも出てきた。フラカン好きって自分と同世代のアーティストには多い気がする。ってかバラード曲の前のMCなのに、グラップラー刃牙の話をして脱線するあたりもフラカンぽかったw(その後のフラカンのライブでも圭介さんが話題にしてた)でもその後にやった「シスターマン」って曲はグッと来ました。


そしていよいよフラカン
序盤は新曲など「脳内百景」以降の比較的最近の曲で固める。そこで今年ライブ会場で限定発売している新曲「この胸の中だけ」を初めて聴いたのだけど、これがなんと心の底からグッと来た名曲でした。特に途中の圭介の「語り」の部分。少年時代の自分と今の自分が会話を交わすシーンなんだけど、情景がぶわーっと浮かんでね。マジで軽く涙が出そうになった。「東京タワー」や「孤高の英雄」とかもそうだけど、圭介の「語り」は胸に響くんだよな。終演後はもちろんこのCD買いました。今もコンポで聴いてます。オッサン背中が丸まってるぜ!
そして中盤には「世田谷午前3時6分」「寄鷺橋サンセット」「発熱の男」など、最近あまりやってないレア曲(2年ぶりとか言ってたな)を演奏。時期的にもフラカンを今以上に聴いていた時期の曲なのでちょいと懐かしい。
終盤は「It's Only Roc'kyun' Roll」「パンクはうまく踊れない」「Yes, Future」でガツッとテンションを上げて本編終了。
アンコールは初期の名曲「ああ今日も空振り」!!これ、10年前も野音で聴いた(と思う)。ラストは「真冬の盆踊り」で会場中がヨッサホイのホイ!とお祭状態になって終了。


フラカンと言えばライブパフォーマンス以上に?そのトークの上手さに定評があるわけで、今回もMCの長さと面白さはもちろん健在。圭介の喋りにグレートが突っ込んだり乗っかったりしてトークはダレることなく続く。まあ細かく書くのはムリなんでダダッと。先日他界した東山動物園の5本足のサイの話。一番強い動物は百獣の王・ライオンでもゾウでもなくサイ。粉チーズはウ○コ臭いがする(こんなことライブで言うアーティストはフツーいないってw)。MC中にひっそりとタバコを吸っていた竹安さんに圭介が「かっこつけてタバコなんて吸っちゃって」と突っ込んだが「いつも吸ってるがや」とぼそっと名古屋弁で返す竹安さんw犬の取り扱いについて熱弁する圭介。「俺たちひょうきん族」からタイトルを拝借した「俺たちハタチ族」に続くシリーズで今回は「ボヤいていいとも!」。「ボヤいていいかな?」って客に聞いて「いいとも」って返答させたいらしい。でもQUEならいいけどフェスとかでそれはイヤみたいwそんなバンドは見たくないって自分で言ってたwそれにメンバー内からは特にメガネ(=竹安)を中心に反対意見が出てるとかで、正式タイトルではなくはまだ(仮)らしい。個性あるメンバー紹介。新曲や久々にやる曲が多くて軽くテンパってるらしい竹安さん。「ボクも頑張ってます」と宣言するミスター小西。「当たり前だよ頑張れ」と言い放つグレートマエカワ。そのグレートに向かって「お前はそれ以上頑張んなくていいよ」と言う鈴木圭介。最高のコンビネーション。


しかし竹安さんのギターはやっぱ何度見ても最高級にカッコイイな。マエカワの獣のように本能のままにプレイするグレートもカッコイイ。ステージが低いからちょっと見えにくかったけどミスター小西の締まったドラムもカッコイイ。そして圭介のボーカル。。。それが合わさっての4人のパフォーマンス。円熟の域に達した感すらしました。それでいて攻めている感じもしました。今年39歳のベテランバンドなのに、守りに入らず常にギラついている。
ここでも何回か言ったかもしれないが、フラカンってバンドはオレが最初に自分でチケットを買ってライブを見に行ったバンドです。98年の野音だからちょうど10年前になるんだな。
あの時と変わったところもあるでしょう。それは環境や曲の雰囲気。。良くも悪くも変わった部分はある。でも変わってないところもある。一番はバンドの「芯」の部分だと思うけど、MCや竹安のルックスとかも変わってないなw
まあ全部ひっくるめて、僕はフラカンってバンドが、存在が好きなんだなと改めて思いました。
今度はもっと短いスパンでフラカンのライブ行きたいな。
MCで言ってたけど、8・25にはO-WESTで「俺たちハタチ族」と「マンモスフラワー」の2枚のアルバムの曲しかやらないレアなワンマンがあるとかで、それマジ行きたいですわ。だってその2枚はリアル世代だもの。でも行けないの・・・つд`)
さらに11月14日の金曜日には赤坂BLITZでのワンマンも決定とか。。MCで10年ぶりって言ってたっけ。前よりキャパは狭くなってるとは言え、BLITZでのワンマンはすごいね。この日QUEに来た客が一人あたり5人連れてくれば埋まるとか言ってたなw
ただ11月の平日は厳しいのでBLITZ参戦は現状未定。。11月5日の水曜にはモーサムもBLITZであるんだよなあ。。うーむ。。

どしゃ降り地獄
ふっとんでJUMP
ボヤいていいとも(仮)(新曲)

終身刑(新曲)
世田谷午前3時6分
脳内百景

この胸の中だけ
寄鷺橋サンセット
発熱の男

It's Only Roc'kyun' Roll
パンクはうまく踊れない
Yes, Future

(EN)
ああ今日も空振り
真冬の盆踊り

つーか巡回してたらダブルアンコあったみたいね。。
しかも「NE-NA」とか。。うわー、ここでもマンモスフラワー!!!