はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

フラワーカンパニーズ「シリーズ・人間の爆発2009末」@渋谷O-EAST

土曜はフラカン主催のイベント@O-EASTに行ってきた。
直前でゲストにスピッツってのが発表されたせいで会場は超満員。
こんなに人が入ったO-EASTは久々に見たw
さいたまSAでワンマンを成功させるバンドがO-EASTで見れるんだもんなあ。*1
超貴重だよなあ。
ウワサにはなってたけど、まさか本当にスピッツを呼べるとは思わなかったよ。
ロックロック繋がりとは言え、これはすごいことだと思いました。
ちなみにこの日のゲストはスピッツの他に2人ピーズもいらっしゃいます。
Over20年アーティストが3組揃い踏み。
中々ない豪華さだけに、客層もそれなりに高かったw


と、ここまで書いたけど、実はこの日ボクは遅刻しまして。。
18時半開演なのに、O-EAST着いたのが18時50分とか。。
中に入ったらすでにスピッツ草野マサムネがMCをしてました。。
てか、トップバッターがスピッツなのかよーやられたー!って思ったよ。
てっきりピーズからかと思ってたのに。。


そんでもって、ステージを良く見たらフラカンの竹安がなぜかいる。
この時点で事情が飲み込めてなかったが、どうやらフラカンの曲をカバーするらしい。
選曲は「靴下」となかなか渋めのセレクト。
しかしさすがは高音ハニーボイスのマサムネさんだわ。
フラカンの超高音キーでもしっかりと歌えてるんだもんなあ。
てかスピッツのステージなのに、アウトロで竹安が延々とソロギターww
でもカッコよかったよ竹安。
その後は「愛のしるし」「メモリーズ・カスタム」「けもの道」を披露。
スピッツのライブは過去に3回見たことあるけど、全てロックインジャパンフェス*2
ライブハウス規模で見るのは初めてだけど、さすがは20年選手。
グゥの音も出ない完璧なステージングでした。


以下、拾い物のセトリ。

バニーガール
たまご
8823
靴下 (ゲスト:竹安)
愛のしるし
モリーズ・カスタム
けもの道

序盤に「8823」やったんかぁ。。聴きたかった。。残念。。


演奏後にはソデからフラカンの圭介とグレートが登場し、そのままステージ上でMステやHEY×3みたいなノリでトーク
てかセンスオブナンセンスで見たなこの並びw
まあ圭介もグレートもトーク力はものすごく高いからね。
寡黙なスピッツ4人相手でも軽妙なトークを展開していましたw
内容は、、
圭介もマサムネもキーが高い。圭介曰く「思春期にメタルを通った人達はみんなキーは高い方が、ギターは速弾き出来るやつがエラいと思ってる節がある」 らしいw崎山さんも「スピッツは半分メタル」発言wそんなわけでいつかアースシェイカーのカバーをやるとかw
この日マサムネはピンクのAC/DCのTシャツを着てた。圭介「俺もまったく同じの持ってる!」と悔しがる。ただ続けて「俺のはグレーだけど」だってw「まったく同じ」じゃねぇしwでもなんか悔しいらしく「言ってくれれば今日着て来たのに!」とかブツブツwちなみにこのTシャツはヴィレッジヴァンガードで売ってるやつらしいです。



でもって次はピーズなんだけど、メインステージじゃなくて上手にあるサブステージに登場。意外な展開に、なだれ込むように右側のサブステに殺到する客。
この日はシンイチロウ先輩はthe pillowsがツアー中で来れないらしく、THE ピーズではなく二人ピーズとしてのステージ。はるさんがアコギでアビさんがエレキ。しかも、はるさんが紺のオーバーオール+裸、アビさんが白のオーバーオール+裸と、グレートを意識して同じ衣装で統一wはるさんは「胸板が薄い」とアビさんに突っ込まれたりw
そんなこんなでピーズのライブを生で見るのは、これも05年のロックインジャパンフェス以来。こうなんつーか「ロック!!」ってんじゃなく「ロッケンロール」的な感じがいいなあと。後でグレートも言ってたけど「酒を飲みながら聴きたいバンド」ってのが言い得て妙。
途中のMCでアビさんが「アウェイかと思って来たけど、なんだかホームじゃん」と一言。たしかに気持ち良さそうに聴いてる人が多かった。続けてはるさんが「かませ犬だとは思いたくないね」と一言w
この日のホストのフラカンの曲をカバーするんだけど、曲は「発熱の男」をセレクト。正直はるさんにはキーが高すぎるんだけど、そこは根性で原曲キーで歌ってたwとても男気を感じたwただ熱唱しすぎて、途中で歌詞が飛ぶ箇所がちらほらなのはご愛嬌。照れるはるさんがかわいらしかったwこれがギャップ萌えってやつですか?w
若い頃はピーズを聴いてもそこまで響かなかったけど、この日はとても響きました。
やっぱ年齢によって音楽の嗜好は変わってくるんだなあって思った。
ミッシェルのアベ、マーシーウルフルケイスケフラカンの竹安、そしてアビさん、この五人のギタリストは一味も二味も違う*3。見ているだけでカッコイイ。聴いてるだけでカッコイイ。
あと個人的にはベースのはるさんがギターを弾く姿も印象的だった。

生きのばし
いちゃつく2人
実験4号
カラーゲ
発熱の男
サイナラ

トリはもちろん結成20年を迎えたフラカン
「恋はしましょう」から圧倒的なライブパフォーマンスで畳み掛け。「空想無宿」「ロックンロ−ル・スターダスト」「あの日見た青い空」と新しめの曲で盛り上げ、ゲストにアビさんを呼び込みツインギターで「はぐれ者讃歌」をジョイント。さらに90年代後期の名盤「マンモスフラワー」収録のレア曲「虹の雨あがり」も披露。「大人の子守唄」「深夜高速」という「泣ける」名曲を挟み、終盤は「YES,FUTURE」「アイム・オールライト」でもう一度会場をヒートアップさせる。ラストはこれも「マンモスフラワー」収録の名曲「ホップ ステップ ヤング」で締め。
完璧。
10月の野音ワンマンに行けなかった悔しい思い出もこの日でチャラだわw


こっから先はフラカンライブ恒例の圭介&グレートの軽妙なトークを一部抜粋w


この日はスピッツの三輪さん、ピーズのアビさんとはるさん、そしてグレートマエカワと、「オーバーオール率」が高いねって話。グレート曰く「あの人たちとは素材が違う」らしい。圭介は「俺が着ても渋い感じにならない」「エマニエル坊やみたいになっちゃうw」「大人なのに子供みたいな」「エマニエル坊やって、とっつぁんなのに、坊やってw」とまくし立てるw
ゲストで呼び出されたアビさんは、先ほどの「裸オーバーオール」から一転、「プレスリーばりの白いヒラヒラ*4が付いたドハデ衣装」「リーゼントにサングラス」「油性ペンで描いたもみあげ」「渋い声の二枚目キャラ」で登場*5wwwこの時点で全て持って行くwwこの「持って行きっぷり」はモーサムのタケイ以上だわw竹安とアビさんというオレが好きなギタリストが競演してるのに、片方がエルビスなのはズルいよw
はるさんは飛行機が極度に嫌いらしく、仙台の翌日に北海道でライブがあった時、仙台から電車で行ったらしいw北斗星?wさらにはるさんは飛行機に乗る時は必ず「遺書」を書いてから乗るらしいwどんだけw
その昔、マサムネさんに「フラカンはドメスティックなバンドだね」と言われたことがあるらしく、圭介はそれをずっと「カッコイイ」という褒め言葉だと思っていたが、最近辞書で調べたら意味が違っててちょっと残念だった。「ドメスティックバイオレンスのドメスティックだからね」「土着的って意味でしょ」とグレート。
イオンの店内BGMでニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」が流れてきたらしいwもちろん原曲じゃなくてオルガンなんかでライトにアレンジされてるわけだけど「歌詞を知ったら買い物なんかしたくなくなる曲でしょ」と圭介wたしかにwさらにそのときのBGMの音を圭介が「ペンペケペケペン」と表現してさらに会場爆笑w
もっとあったけど忘れたw


アンコールで再登場したフラカンスピッツとピーズを呼び出す。
マサムネはトナカイの被り物wこれがまた妙に似合うwしかも「せっかく渋谷に出て来たので、東急ハンズで買ってきました。」てwwさらに圭介が「領収書はもちろん『スピッツ』でしょ?」と茶化すと、マサムネは「や、そういう時は草野で」と返すwこんなスイートでファニーな42歳いないわw
逆にピーズはというと、アビさんはプレスリーのまんまだし、はるさんはホロ酔い+裸オーバーオールでずっといたからお腹を冷やしちゃって腹痛らしいwしかも二人とも楽器を持ってないwいやぁ自由だわw

そんな空気の中、アンコールは「真冬の盆踊り」でヨッサホイ。途中でグレートマエカワVS田村さんの「ベースバトル」、ミスター小西*6VS崎山さんの「ドラムバトル」、竹安VS三輪さんの「ギターバトル」の時間帯があり。曲が始まる前の緩い空気とは一転、ベテランバンドの意地みたいなものが異常に伝わってきて、かなり刺激的だった。やっぱこの人たち上手ぇわ。オンとオフの切り替えがハンパない。
ただこんな場面でも、アビさんだけは「エアギター+ピート・タウンゼント張りのウインドミル奏法」で全てを持っていくw
ステージ上も客席も狂乱しての「真冬の盆踊り」を踊り終え、この宴も終了、、
と思いきや再度フラカン登場。
「このままじゃアビさんの記憶しか残らないので最後に1曲だけ」と「サヨナラBABY」を演奏。
野音でもラストに披露されたこの曲。やはり沁みるわ。


来年の4月24・25日には、恵比寿リキッドルームにて「かぶり曲なし」のワンマン2daysを敢行するとのこと。もちろん両日参加できるように調整予定。

恋をしましょう
空想無宿
ロックンロ−ル・スターダスト
あの日見た青い空
はぐれ者讃歌(アビさんがエルビスで参加)
虹の雨あがり
大人の子守唄
深夜高速
YES,FUTURE
アイム・オールライト
ホップ ステップ ヤング
EN1
真冬の盆踊り(全員でセッション。アビさんエルビス。マサムネはトナカイの被り物)
EN2
サヨナラBABY


3バンドともキャリアに裏付けされた高いライブパフォーマンスだったので、もう大満足。
フラカンスピッツもメンバーチェンジを一切せず、活動休止も解散もせず、ここまで20年以上続いてる。他にこんなキャリアを持つバンドはエレカシBUCK-TICKくらい?ってくらい希少な存在なわけだしね。
ピーズもこれを機にもう一度ちゃんと聴き直してみようかなあと思います。
そんなわけで、すごく有意義な土曜の夜を過ごせました。

*1:ちなみに「さいたまSAでワンマンしたアーティストをO-EASTで見る」ってBerryz工房もそうだわw

*2:00年、04年、06年

*3:hideとはまた別の意味で

*4:マサムネ曰く「揖保の糸」wたしかにw

*5:衣装はピーズブログ参照 → http://thepees.blog8.fc2.com/blog-entry-367.html

*6:この日は周りが濃かったからミスコニの印象が薄く、前より痩せてて、元巨人の高橋尚や、品川庄司の品川に一瞬見えたりしたw