はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

BOOM BOOM SATELLITES「JAPAN TOUR 2010 2nd stage」@幕張メッセイベントホール

10月2日は幕張でBOOM BOOM SATELLITESのワンマンを見てきた。6月に高崎FLEEZで見て以来のワンマン。今回はツアーファイナル、そして彼らにとって初のアリーナ会場でのライブ。幕張メッセイベントホールという大会場でどんなライブをするのか興味しんしんしんだった。
この会場は昨年のCDJではDJブースとして使われただけあってさすがに広い。そのため2階スタンド席は左右開放せず。アリーナは下手前方がAブロック、上手前方がBブロック、後方がC・Dブロック。オレはBブロック中盤のPA卓あたりに陣取る。
10分ほど押して開演。
ライブハウスツアーでは「LOCK ME OUT」スタートだったが、この日は「BACK ON MY FEET」からスタート。曲に合わせてステージ後方には映像が映し出される。開演前は気付かなかったがステージからセンターに向かって花道が伸びており、のっけから二人はその花道を使ってプレイしフロアを盛り上げる。そして彼らのライブに不可欠なストロボはステージ上だけでなく天井にも配置され、それが容赦なく降り注いでくる。さすがはアリーナライブ。豪華な仕掛けが随所に見られる。
2曲目の「MORNING AFTER」では例によってあまり高まれず。続く「MOMNET I COUNT」も最近のアレンジがどうもツボではないのでそこまで高まれず。や、それなりにすごくかっこいいんですけどね。ただ昔の高まりを100とするならどうしても80〜90くらいになってしまう。それはここ最近のブンブンのライブでは毎回思うこと。4曲目の「DRAIN」では早くも川島さんのボーカルがヘロヘロしてて高音部分が特にきつそう。こんな感じで序盤は「BACK〜」こそ高揚感を感じられたものの、その後はライブにそこまで入り込めなかった。
自分のテンションが変わってきたのは「UNDERTAKER」からで、特に続く「TO THE LOVELESS」〜「STAY」〜「FOGBOUND」という繋ぎが最高にヤバかった。マジで高まりっぱなし。こういうライブを見たかったんだ!とか考えながら音に身を任せられました。「TO THE LOVELESS」ではドープな音がズガズガ響いて、この時初めてyokoさんのドラムがカッコイイなと思った。
そしてこのあたりから大会場ならではの舞台演出第2弾が始まる。「TO THE LOVELESS」が終わるとステージ上方から薄い幕(紗幕)が降りてくる。続く「STAY」ではその幕にループ様の映像が映し出され、その向こう側で川島さんがしっとりと歌い上げ、スケールのでかい曲をさらにでかくしていた。このあたりでは声の調子もそこまで気にならなかった。
そして極め付けは「FOGBOUND」。いわずと知れた彼らの代表曲であり神曲*1。中盤からの盛り上がりどころでそれまでステージを覆っていた紗幕がゆっくりと上がっていき、ステージ全体*2がそのまま客席側にゆっくりとせり出してくるではないか!!wいやいやまさかの展開。これには驚いた。と言うより爆笑したwwまさかブンブンのライブでステージが動くとは思わないからさw数秒間は目を疑ったよwこんな演出はクラブやライブハウスでは出来ないですよね。まさにアリーナライブここに極まる!という感じでした。金掛かってるわwしかしこのせり出しのおかげでボクはかなり間近で二人を見ることができましたけどwそしてやっぱ「FOGBOUND」は最高です。ホント毎回思うがこの一曲だけでチケ代の半分は出してもいい。今回いつもの数倍配置されたストロボがこの曲で真の威力を発揮し、終盤ではストロボが前から上から容赦なく降り注ぐというカオスな空間。
その後の「RISE AND FALL」「EASY ACTION」「KICK IT OUT」はそれなりにw
「RISE AND FALL」とか久々に聴いたけどアレンジかなり変わってて驚いた。前にライブで聴いた時も原曲からは変えてたけど、当時よりさらに原曲の面影が消えてロック色を強めたアレンジだった。


アンコールは6月のワンマンでは本編の一曲目だった「LOCK ME OUT」からスタート。「LOCK ME OUT」は「TO THE LOVELESS」の中でも好きな一曲だけに、本編で披露されなかった時は「削られて残念」と思ってたので、アンコールで演ってくれて単純に嬉しかった。この重い感じが「EASY ACTION」なんかより数倍ノレる。最高だった。上でも少し触れたり前回のワンマンの時も言ったかもだけど「KICK IT OUT」はまだしも「MORNING AFTER」とか「EASY ACTION」とかの「EXPOSED」の曲が最近どうも合わないんですよね。だったら前回アンコで演ってくれた「PUSH EJECT」をそのまま残してくれたほうが個人的には嬉しかった。まあグルーヴ感がある曲ではドラムが平井さんじゃないのが如実に分かってしまうのでムリヤリやらんでもいいけど。。ただこのあたりの曲が特に終盤のライブ定番曲になってることでセトリに新鮮さが感じられない・物足りないのも心の片隅にある。。 
そうは言っても続く「DIVE FOR YOU」「DIG THE NEW BREED」で気持ちよくアンコールを終える。「DIVE FOR YOU」聴くのもなんか久々な感じがした。調べたら08年2月の新木場ワンマン以来。「DIG THE NEW BREED」はもう毎回確実にアガって踊れる鉄板曲なんで、この日も最高に高まった時間が過ごせた。
さらにダブルアンコで登場した三人から打ち落とされたのは「DRESS LIKE AN ANGEL」!!!これで最後にもう一踊りして〆られました。なんだかんだでアンコール〜ダブルアンコのセトリと演奏にはケチがつけらないもので、終演後は充実感で満ち溢れる状態でした。
二人のテンション(特に中野さん)がいつも以上に高かったのも印象的。やたら花道使うのもそうだけどステージの上手や下手を駆け回ったり、終演後の客席への挨拶も四方八方に丁寧にしていたり、、まあその中でも花道なんかでダブルフライングVを使ってプレイをしている時間が一番高まったんですけどね。なんか川島さんは以前より動きがセクシーになってきたように感じるw
あとは今回のワンマンで新作「TO THE LOVELESS」が改めて名盤と分かったのはなにより。ライブ映えする曲が多い*3。ここ最近では一番好きなアルバムだ。それだけに今回「VAPOUR」という好きなアルバム曲が削られてしまったのは残念。川島さんがアンコのMCで「次のアルバムがリリースされるまでは「TO THE LOVELESS」を聴いて待っててください」と言ってたけど、彼らのペースから考えて2〜3年はリリースはないでしょう。それまではこのアルバムを中心に旧曲聴けばテンションは保てるだろうと思うし、次のアルバムを首を長くして待っていられることが出来ると思う。
やっぱブンブンの強みはライブ。時折で良いのでライブやってほしい。あればたぶん行くから。
とまあ、アリーナならではの演出とスケールで、たまにはこんなブンブンのライブもいいかなあと思いました。楽しかった。

http://natalie.mu/music/news/38622
ナタリーさんの記事によると6500人も入ったとか。
この写真がステージ形態が分かる感じですね。

1.BACK ON MY FEET
2.MORNING AFTER
3.MOMENT I COUNT
4.DRAIN
5.UNDERTAKER
6.TO THE LOVELESS
7.STAY
8.FOGBOUND
9.RISE AND FALL
10.EASY ACTION
11.KICK IT OUT


EN 1-1.LOCK ME OUT
EN 1-2.DIVE FOR YOU
EN 1-3.DIG THE NEW BREED


EN 2.DRESS LIKE AN ANGEL

*1:ここ最近またアレンジを微妙に変えてきたのがちょっと気になるけど

*2:ドラムセットを含む

*3:「DRAIN」だけはやや残念な出来だったが