はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

耳鳴り

チャットモンチーの新作「耳鳴り」が良すぎ。
リリース前からある程度は期待していたのだけど、期待以上の出来。
聴く前は「名曲『ハナノユメ』が収録されているから買ったけど、それ以外の曲でもいくつか気に入るのが入っていたらいいなあ」くらいの気持ちだったと言うのが正直な所。
だがそんなぬるい考えは、一曲目の「東京ハチミツオーケストラ」のイントロを聴いた瞬間に一気に吹き飛んだ。
最初の一音で周りの空気が変えられ、頭を殴られたような衝撃を受けた。。
コンポと向き合って音を聴いた。
「恋愛スピリッツ」や「ひとりだけ」では胸をギュッと締め付けられる感じがした。
歌詞のセンスもすごくいい。
SUPERCARのジュンジがプロデュースするってことで、個人的にもデビュー前から注目していたバンドだったわけだけど、まさかここまでのバンドだとは思いませんでした。
ジュンジが興奮する理由も分かるわ。
久しぶりに「瑞々しい音の力」に感動した。
変拍子だったり、強烈なビートだったり、打ち込みを多様してたりしてるわけでは無いのに。


「青い」・・・青いが「強い」。。。


繰り返し聴いてるうちにこんな感想を持ちました。
以前にもこれと似たような感覚を持ったことがある。
98年SUPERCAR。00年BUMP OF CHICKEN
彼らのアルバムを最初に聴いた時もこんな感じだったような気がする。
彼らも最初はとても青かった。
でも曲は文句なく強かった。
年月を経て彼らはバンドとして「成長」「経験」「進化」していき「強さ」が増していった。同時に徐々に「色」は最初の「色」から変化していった。
今では一枚目の時に感じた「青さ」はほとんど感じ取れない。
厳密には「出せない」と言ったほうが正しいと思う。
当時の「青さ」はその当時の彼らだからこそ出せた「青さ」だったわけだから。
その当時の「色」は、いつ聴いても色あせない「CD」という形で保存されている。
CDを聴けばいつでもその当時に帰れる。
バンプSUPERCARの今の「色」を想像できなかったのと同じように、数年後にチャットモンチーというバンドがどのような「色」になっているのかボクには想像できない。
それでもこの「耳鳴り」を聴けばいつでも06年にタイムスリップできる。
そのくらいの名作だと思う。
ホント久々に「ギターロック」に感動しました。


耳鳴り

耳鳴り


これで来週の横アリで行われる「ナノムゲンフェス」の楽しみがより一層増えた。
ご贔屓のモーサム・久々に観たいアジカン以外にも、チャットモンチーという確固たるお目当てが出来たからだ。
そして秋にはワンマン「耳鳴りツアーなり」も行われる。
東京は11月5日にリキッドルーム
もちろんすでに公式先行で手配済ですよ。


以上、現在個人的大絶賛バンド「チャットモンチー」についてでした。