はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

安倍なつみ「Acoustic なっち」@渋谷AX  (7月4日)

先週の横浜からスタートしたなっちの初夏ツアー。
今回も秋に続いての「アコースティック」でのコンサート。
会場は渋谷AX。
AXではこれまで46回ライブを見てるけど、通算47回目にして初の「指定席」での観覧。
会場内に椅子が並んでる光景はいつものAXとは違う雰囲気があった。
ちなみにAXでハローのライブを見るのは3回目。
過去に01年末の市井紗耶香の復帰後初ライブ「FOLK DAYS」と、02年末のメロン記念日「これが記念日」で来たことあります。
開演10分前に着いたのでさすがに人もまばら。
500円の高いミネラルウォーターを引き換えて席に着く。
1階I列。隣は空席。
客席はもちろんフラットだから、前に背のでかいヲタが来るとキツイなあと思ってたけど、幸運にも視界はまずまず開けてた。


開演の19時から5分くらい遅れて客電が落ちる。
波のSEが流れてメンバー登場。
なっちも薄暗い中を歩いて登場。
一斉に湧く会場。
セットもシンプルなら登場もシンプル。
フツーのハロプロライブにあるような、派手な演出は一切無し。
フツーにバンドのライブみたいだった。
すごくカッコいい登場。
これから始まる「なっちワールド」にワクワクしながらのスタート。


メンバーはなっちを合わせて4人。
ボーカル・グロッケン 安倍なつみ
キーボード・コーラス 岩崎はじめ
ギター・ウクレレ・コーラス 久保田邦夫
パーカッション・コーラス Asami
こんな陣容です。昨秋と同じですね。
今回はついになっちも楽器パートを持ちましたw
その楽器とはグロッケンw
1曲目とアンコールの2曲で披露してくれました。
バックバンド皆さんとの相性もさらに増した印象を受けました。
過去の楽曲もアレンジを変えて夏っぽく聞かせてくれたり、なっちがトチってもバンドがフォローしてくれたり、そしてなによりコーラスがステキでした。
Asamiちゃんはパイナップルなヘアスタイルも良かったねw



以下雑感。


01 スイートホリック
オリジナルよりグッとシンプルなアレンジ。途中でなっちの「グロッケン」をヒヤヒヤしながら見守るw


02 恋した女の子どすえ
これもシンプルでハワイアンなアレンジ。2番でなっちがサビなのにサビを歌わないミスwでもバックがしっかりカバー。このあたりが生バンドならではだよね。一瞬「やっちゃった」顔で笑みが漏れるも、それを引きずらず、すぐにリカバリーして歌の世界に戻るなっちはさすがだと思った。


03 晴れ 雨 のち スキ
ウクレレが気持ち良かった。「夏バージョン」と言うだけあって涼しげな感じ。オリジナルは結構「重い」からねwアレンジがシンプルになって、余計なPPPHも入らずしっとりと聴き入りました。なっちヲタもだいぶTPOが分かるようになってきたなと。以前は・・・アツい気持ちは分かるけどひどかったからね。。


04 エレベーター二人ぽっち
「2nd」では一番好きな楽曲。リリース当時とかもこの曲を推してました。ライブで聴くのは06年の春コン以来だけど、その時より断然良くなってた。最高に気持ち良かった。サビの掛け合い(追いかけ)の部分はASAMIちゃんが担当してたけど、その部分とかホント最高。「自分が好きで聴きたかった曲がこうしてライブで実際に聴ける喜び」ってのを久々に実感しました。こういう気持ちは失いたくないね。



05 たからもの
昨春の「ヴァンサンク」ツアー@松戸で聴いた時は涙を流したこの曲。やっぱ強い曲ですね。胸を打つ曲だわ。昨春はヴァイオリンが加わっていたため壮大感では太刀打ちできないが、今回もメロディーの良さとなっちの歌声だけで十分染みました。



06 PIECE OF MY WISH今井美樹)
07 夏休み(吉田拓郎)
08 私の青空 (イルカ)


ここはカバー曲3連発。
まずは今井美樹の「PIECE OF MY WISH」。これはイントロで分かった。今井美樹といったらボクの中では「PRIDE」か「PIECE OF MY WISH」なだけに、この曲のセレクトはサプライズ。時々目を閉じながらしっとりと歌うなっちの姿が美しかった。後のMCによると、この曲はなっちのお母さんが好きで子供の時からよく聴いていたらしい。今でもカラオケ行ったら歌うみたいよ。うん、なっちとカラオケ行きたいねw
「夏休み」では、サビの「なつやすみ〜」の部分を客席にマイクを向けて歌わせるなっちw
私の青空」はなっち曰く「昭和っぽい曲」。まあボクは原曲知らなかったわけですが・・・ってかさ、今のベリキューメンは平成生まれだけど、なっちは昭和56年生まれなんだよね〜。最近はさ、「昭和生まれ」ってだけに親近感が沸くのよね。気がつけば平成になって20年になるんだもんなぁ、ってなっちコンと関係ない話になったのでこの辺でw
ちなみにこの3曲は日替わりらしく、5日の夜公演ではUAの「雲がちぎれる時」をやったとか。。うわー!なにその選曲!!それ、すごい聴きたかった!!他にドリカムの「晴れたらいいね」とかもあるらしいけど、思い入れ度ではUAが一番だな〜。なっちの「雲がちぎれる時」。。一体どういう表現をするんだろうなあ。。聴けなかったのは純粋に悔しい。


09 真夏の光線
娘。時代の夏の曲を、ってことでこの曲。もちろんオリジナルよりグッとシンプルなアレンジ。でもサビ前の「フワフワ」はあったかなw


10 小説の中の二人
真夏の光線」が終わると一旦掃けて新しい衣装にチェンジ。新衣装は青を基調とした爽やかな感じ。これはなっちと衣装さんが話し合って決めた衣装らしいです。なっちの意見がかなり取り入れられただけに「愛おしさ」も違うみたい。
曲のほうは原曲もシンプルな感じだけに、曲の世界観にすっと入り込める感じ。


11 息を重ねましょう
一応今のところの最新シングルになるわけですね。うまい言葉は言えないんだけど、絶品ソング。心地良い。


12 I'm in Love
06年春コンでのアンコールのイメージが強いが、こうして聴いてもやっぱいい曲だなーとシミジミ感じました。聴く者を引き込むパワーがある。息を飲んで聴き入ってしまう。



13 甘すぎた果実 
14 だって 生きてかなくちゃ

この2曲は軽いメドレーっぽい繋ぎ。ラストスパートの盛り上げドコだけに、これまでよりテンポアップして、パーカッションもカホン使ったりと低音利かせたアレンジで、否が応でも気持ちが盛り上がる。すごく情熱的でした。
一部のヲタもスイッチが入ったようでw「なっちコール」がこだましてました。さすがにマワったりしてた人は見えなかったけどw


15 愛しき人
何をも言わんや。。ただただ聴き入るのみですよ。。。何度聴いてもいい。何度聴いてもこの曲は名曲。いや自分の中では神曲。。どうしてこの曲はこうも強くボクの胸に入り込んでくるのだろうね。しかも以前に聞いた時より歌唱力が上がっているから余計に感動してした。
特にラスサビ前の、バンドメンバー全員が一斉にコーラスしてアカペラする所は鳥肌モンでした。
コンサではラストが定番となっているけど、この曲の配置はここで文句ないでしょう。最高の「クローザー」だもん。


EC
16 トウモロコシと空と風
アンコールではツアーTで登場(袖の部分とか少しアレンジしてるけど)。毎回恒例の「振付講座」(「横波です」のアレw)は今回も当然有り。これまでやらなかったけど、今回はさすがに根負けして参加しましたw「横波です」をヲタが叫ぶことに対して、さすがになっちも何も言わなくなってるのねw
アンコールではバンドメンバーもフロントまで出てくる。曲の途中でソロパートが入り、久保田さんは淡々とギターを弾き、Asamiちゃんはパーカッション(あれってコンガっていうの?)でリズムを刻み、岩崎さんはピアニカを持って煽ったりしていた。あ、なっちもグロッケンしてましたねwこういうの見ると「生って躍動感があっていいなあ」って思っちゃう。


17 腕組んで帰りたい
「愛しき人」が世に出る前のなっちコンの「クローザー」だったこの曲。およそ2年ぶりに聴きました。正直、曲の力としては「愛しき人」のほうが上かなあとは思ってしまいますが、それでもラストにこの曲で〆ると、ホッとする安心感みたいのはありますね。つまりはこれからも「ダブルストッパー」として活躍してほしいってことです(なんだそれw)
あとこの曲でも途中で歌詞間違えましたね。なっちはシリアスな曲だとしっかり歌いきるのにね〜。でもこの曲なら間違えても笑顔でごまかせるから良いねwまあそんな恥ずかしげな「やっちゃった顔」も彼女の魅力だと思うから許すw


MCではトゥーランドットの裏話や、圭織の結婚式に出席した話などが興味深かった。
トゥーランドットでは岸谷五朗さんや中村獅童さんらと楽しくおしゃべりした話。


五朗さん<なっちってホントに自分のことを「なっち」って言うんだね
五朗さん<これからオレも「五朗は〜」って言ってみようかな
獅童さん<じゃあオレも自分のこと「獅童」って言ってみよ
獅童さん<、、、獅童はぁ、、、(照)
(●´ー`●)<も〜、獅童さん恥ずかしがってるじゃないですか〜


みたいなw
それ以外にも


五朗さん<なっちどこ〜
(●´ー`●)<五朗さん!ここにいますよ!
五朗さん<あ〜小さくて見えなかったよ〜


などといつもからかわれてたらしいですw
和気藹藹とした現場だったんですねw
そんなトゥーランドットは、なっちの誕生日である8月10日でWOWOWで放映されるようです。
まあボクはWOWOW入ってないので、DVD待ちでw


圭織の結婚式話では、なっちはちゃんとした結婚式に出るのは初だったらしく、ご祝儀の包み方や作法などが全く分からなかったので、本屋で立ち読みして勉強したとかwうん、それよく分かるよw
披露宴ではみんなで「ハッピーサマーウェディング」を歌ったようです。
あと圭ちゃんはみんなで写真を撮ろうと向こうから駆け寄ってきたら、勢い余って滑って派手に転んだらしいwしかも大声で「なちみ〜〜〜」とか言いながらとかwうん、さすがだよ圭ちゃんw
参列者として名前が出たのは裕ちゃん、圭ちゃん、彩っぺ、よっすぃ〜辻ちゃんあたりかな。矢口や梨華ちゃんは絶対として他には誰がいたんでしょうね。ごっちんや市井ちゃん、現役娘。メンあたりはどうだったんでしょう。。
でもこの時の写真はいつかどこかで披露したいとか言ってましたね。確かに見たいわ。



とにかく今回のアコなっちは昨秋のアコなっちより数段良かったです。
ライブを通して、そしてライブが終わった、とにかく気持ち良かった。
一言で表すなら
「爽」 
ジメジメとした外の陽気とは真逆の、とても清々しいものでした。


ただ「なんでもかんでも手拍子しとけ」って客が近くにいるとちょっと調子狂うんだよな。
本人は悪気はないんだろうけど、明らかにリズム合ってないよ、って人がいてね。
まあKYなPPPHよりはマシだけど・・・
こればっかは次に期待しますw


あと「トゥーランドット」を経て、なっちの表現力がさらに高まった感じがしました。
こんなに歌に「説得力」を感じたのは松浦以来でしょうか。
トゥーランドット」だけでなく、なっちが重ねている様々な経験が彼女の血となり肉となっている。
今のなっちの姿は阪神の金本とダブる。
金本が40歳にして自己研鑽を重ね連続フルイニング出場を続けているように、ハロー随一のベテランが、多くの一流の人と経験を重ね表現力に磨きを掛け、先頭を走り続けている。
若手はなっちに追い付きたいが、なっちの背中はどんどん先に行ってしまう。
でも阪神の若手はそんな金本の背中を見てるから成長が著しい。
その姿こそまさしく「リーダー」と呼ばれるに相応しいもの。
ワンダメンにとって、なっちはまさに生きる教科書。
中澤裕子安倍なつみ、二人のリーダーがいるハロプロはまだまだ沈まないと信じている。


最後のMCで「みんなと共有できてるこの時間がすばらしい」的な言葉を発したけど、それにすごく共感を覚えました。

01 スイートホリック
02 恋した女の子どすえ
03 晴れ 雨 のち スキ 
04 エレベーター二人ぽっち
05 たからもの
06 PIECE OF MY WISH今井美樹)
07 夏休み(吉田拓郎)
08 私の青空 (イルカ)
09 真夏の光線
10 小説の中の二人
11 息を重ねましょう
12 I'm in Love
13 甘すぎた果実
14 だって 生きてかなくちゃ
15 愛しき人
EC
16 トウモロコシと空と風
17 腕組んで帰りたい