はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

BRAHMAN「AUTONOMY」FINAL@JCB HALL


今日はBRAHMANのファイナルに行ってきました。
ファイナルの会場は東京ドームに隣接してるJCBホール。今年できたばっかの会場で、入るのも初の会場。BRAHMANの今回のツアーはこれで3公演目だけど、「1ツアー3公演」なんてハロー以外じゃ珍しいことだわ。最初にZEPP SENDAIで見た後は「6月の赤坂か、7月のJCBホールのどっちかは行きたいな」って言ってたけど、結局両方行っちゃいましたwそれだけ上半期はBRAHMANにハマりこんだってことだろうな。なにしろホントにアルバム「ANTINOMY」が良かったからね。今もこれ書きながらBGMで聴いてるし。


19時開演で会場に着いたのが18:45頃。でもまだ入場列が残ってた。どうやら押していたようだ。中に入ると、あの独特の「新築の匂い」がしたのが良かったw匂いフェチじゃないと思うけどwただドリンクを引き換えようと思ったら、かなりの長蛇の列でウンザリ。。10分近く待ったかな。。取り扱いはビール・カクテルの他、ソフトドリンクはコカコーラ系の500mlのペットボトル。コーラにアクエリアス日本茶など、種類はまずまずか。
初めての会場に入る時のドキドキ感が好き。いったいどんな会場・内装なんだろうって想像しながら扉を押す瞬間がたまらない。今回のJCBホールは、事前に調べた段階では収容人数が3000人と記載されてて、どんだけでかいんだろうと思った。ただ実際はそんなに大きくもなく、「アリーナ・1階・2階・3階」と分かれてる3階建ての造りで、なんか「日本武道館を真ん中でぶった切った」ような印象を受けました。アリーナだけなら1000人ちょっとしか入らないんじゃないか?今回ボクは3階バルコニー席、つまり指定席でした。上から見下ろす感じなんかホント武道館っぽい。ちなみに指定席でBRAHMANライブってのはもちろん初です。彼らのライブで、開演まで席に座ってこんなに優雅にライブを迎えるなんて予想だにしてなかったw



開演予定の19時から30分押してスタート。
特に客電が落ちるわけでもなく、待ってたらフツーに4人が出てきた。
ステージ上のドラムセットがRONZIのだったから、今回はゲスト無しのワンマンってことはなんとなく分かったけど、恒例のブルガリア民謡のSE(お母さん、お願い)が流れないでメンバーが登場してくるのは予想外。
そのまま「Kamuy-pirma」を歌い始める。そして神聖な空気のまま静かに歌いきった後に・・・ステージ上から白幕がバサーッと落ちてきてステージを完全に覆う。
BRAHMANライブで幕がキター!!!!!!!!!!!ww
そしてここで初めて暗転して「お母さん、お願い」が流れる!!!これで客もオレも一気にテンションがMAXになった。「Kamuy-pirma」はあくまで露払いで、ここからがBRAHMANライブの本番!幕にはBRAHMANのロゴなど彼らに関する画像や言葉、それに各地のライブ映像などが映し出される。それがまた非常にカッコイイ。

(↑前回のツアーファイナル映像。幕演出は最近のツアーファイナルではほぼデフォ。嗚呼、映像だけでもめちゃカッコイイわ)


しかし、その途中でなんとハプニングが起きてしまう。。
まだ「お母さん、お願い」が流れているのにも関わらず、幕が右側からハラハラと落ちていくではないか。。映像もまだ明らかに途中の段階。なぜならば幕がなくなっても映像は淡々と流れ続け、その途中で「TOUR ANTYNOMY」「JCB HALL」などの文字などが確認できたから。
そう、これは明らかにミス。
(話によるとダイバーの足が引っ掛かって落下してしまったようだ)
「お母さん、お願い」が流れ終わった後は、これまでのツアーと同様に「THE ONLY WAY」のイントロの演奏を始めるが、当然ステージは丸見えになり4人の姿が晒されてしまい、せっかくの演出もパー。後ろを向いていたトシロウは明らかに不機嫌になっていた。


しかしライブに入ってしまえば、そんな小さなハプニングなどを感じさせない、いやハプニングなんてどうでもいいくらい、いつもにも増した狂気のパフォーマンス。本編60分間、いつも以上に曲間が無い「鬼繋ぎ」でひたすら演奏。言うならば「21連コンボ」ですわ。
本編セトリは仙台・赤坂と基本的に変化はないが、ファイナルだけあって数曲の追加有り。序盤に「CHERRIES WERE MADE FOR EATING」、中盤以降で「NO LIGHT THEORY」「NEW SENTIMENT」と、1stアルバムから3曲が追加されていたのが嬉しかった。
「Causation」からの後半の繋ぎは特にヤばすぎ。猛烈なスピードで走り抜ける。曲が終わって拍手するタイミングすらも与えてくれない。ただただそのステージングに釘付け。ひたすら見入ってました。
「DEEP」のイントロではトシロウが珍しく声を荒らげ「跳べんだろ!!」と言葉を発する。ただ今日は「神のダイブ」(トシロウの客席へのダイブ)は無しw
「Silent day」や「Fibs in the hand」は仙台や赤坂でのアクトのほうが良かったような気がする。精魂尽き果てた感が仙台や赤坂のほうが上だったように思うから。それでも「Fibs in the hand」はやっぱ名曲だなあ。
音はベースが小さいなとは感じたけど、ギター・ボーカル・ドラムの音はダイレクトに聴こえてきたし、全体的に迫力があって満足です。


アンコール待ちは15分。
「FOR ONE'S LIFE」久々に聴くけど、やっぱかっちょええわ。
そしてラストの「ANSWER FOR...」から「ARTMAN」への鬼繋ぎが超絶にカッコよすぎた。オレ的クライマックスはここ。過去最大級に心奪われた「ARTMAN」だった。最後は立ち上がってドラムを叩きつけるRONZIの姿に、マイクを客席に投げて帰って行ったトシロウの姿に、、全身の毛が逆立った。
息を呑んでいたからか、座って聴いてたのにこの時点でドッと疲れが出た。


ファイナルなのでダブルアンコがあるかな、と思いながら拍手をしていたら、15〜20分くらいしてスタッフが登場。最前エリアにいた客を後ろに退避させ、ステージ上にある照明クレーンを降ろしてなになら白い布を仕込んでる。。この大々的な作業。この時点で「あ、最初の幕演出をやり直しするんだ」と感じた。ってことはこの後にアンコールやるってことも確定。中には待ちきれなくて(または電車等移動手段の都合で)帰ってしまった人もかなりいたようだが。。
結局アンコールが終了してから45分くらい待った後、RONZIが一人で登場し、鬼の形相でドラムを叩きまくり始める。このドラムソロの時間はもう開いた口が塞がらない。そのくらい圧巻のプレイ。
そうしてるうちに他のメンバーも合流し、KOHKIのギターの音色が重なり、曲の全容が徐々に明らかになっていく。ダブルアンコは「TONGFARR」!!05年の「THE MIDDLE THOUGHT Tour」ツアーで聴いて以来だけど、やっぱこの曲はアガる。


曲が終わると、再び白幕が降りて一気にステージを覆いつくす!!
そして「お母さん、お願い」が大音量で鳴り響く!!!
演出的には知ってはいたものの、これには残った客のボルテージも一気に上がる。
なんせ2時間半前に見た光景が、また目の前で繰り広げられているわけだから。
SEから「The Only Way」のイントロになっても今度は途中で幕が落ちることもなく、
「失わない唯一の方法は失い続けること」
「迷わない唯一の方法は迷い続けること」
などの力強いメッセージが幕に映し続けられる。
そしてそのまま「The Only Way」の歌に入る瞬間、まさしく「ここ!」という最高のタイミングで幕がバッと落ちる。
今度は成功。
そして「The Only Way」を一曲歌い終えると、トシロウが「失敗しても何回でもやるよ!ありがとう」という言葉を残して去って行った。
この「演出やり直し」については賛否両論ある感じだけど、ボクは賛成です。今後出るDVD用の撮り直しという面も確かにあるが、せっかくファイナル用に作りこんだ映像がこのまま陽の目を見ずにオシャカになってしまうのは非常に惜しいわけで、なによりカッコイイ演出によるパフォーマンスが見れただけでボクは満足です。だってあの幕演出カッコよかったもん。BRAHMANってバンドは完璧主義だから、中途半端な失敗のままでは気が済まなかったこともあるかと思います。まあ最高なのは最初にこの演出が成功して、ダブルアンコで他の曲をやってくれることなんですが。。その方がアンコ待ち時間も少なく早く帰れるわけですが。。でも、今回は貴重なライブだったと思います。良くも悪くもフツーじゃなかった。こんなライブはそうそう見れるものじゃない。
そして指定席でBRAHMANのライブは全然アリ。もちろんスタンディングのほうが興奮をダイレクトに味わえるんだけどね。でもスタンディングだとグチャグチャになって、実際ステージングの8割くらいしか見えてないと思うからな。。座って見て初めて彼らのパフォーマンスを100%感じることができたような気がします。座ってても迫力はビンビン伝わってくるしね。さすがです。やっぱ日本が誇るライブバンドだね。
次のワンマン、、何年後になるか分からないけど、参戦は必然ですね。特にファイナルはやっぱ外せないわ。スタンディング・指定席、どちらでも楽しめるBRAHMANライブは最高ですな。

01.Kamuy-pirma
SE:お母さん、お願い  & 幕 (失敗)
02.The only way
03.Speculation
04.Epigram
05.You don't live here anymore
06.CHERRIES WERE MADE FOR EATING
07.THE VOID
08.BASIS
09.Handan's pillow
10.逆光
11.Oneness
12.Stand aloof
13.Causation
14.BEYOND THE MOUNTAIN
15.DEEP
16.NO LIGHT THEORY
17.SEE OFF
18.NEW SENTIMENT
19.TOKI NO KANE
20.Silent day
21.Fibs in the hand
En1.
22.A WHITE DEEP MORNING
23.FOR ONE'S LIFE
24.SHADOW PLAY
25.ANSWER FOR...
26.ARTMAN

En2.

27.TONGFARR
SE:お母さん、お願い & 幕 (成功)
28.The Only Way