はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

宮崎勤 死刑執行

たまには社会ネタでも。。
連続幼女誘拐殺人事件はボクがまだ小学生の頃に起きた事件、それもウチの比較的近隣の地域で起きた事件なので、かなりインパクトのある事件でした。
当時、事件が明るみに出てから犯人が逮捕されるまで、学校側もでき得る限りの対策を取っていました。もしかしたら次はウチの町から被害者が出るかもしれない、と厳戒態勢が敷かれたのでしょう。通常は週一の全体朝礼が毎朝行われ、校長から「登下校時は注意するように」との言葉を毎日聞かされました。朝の登校時も通常は約6人くらいで班を作って登校していたんですが、この時は複数の班が固まって20〜30人くらいでまとまって登校していたりしました。下校時も「家の方向が同じ人とは可能な限り一緒になって帰りなさい」と先生に言われ、通学路にも地域の人たちがボランティアで立って警備等をしていました。親も「夜は絶対出歩いちゃダメ!!」ときつく言ってきました。親や教師、それに地域の大人たちが明らかにいつもと違うピリピリしている空気を醸し出しており、それは子供ながらとても異常な雰囲気であり、「なんか物々しいなあ。。」と十分感じるものでした。
その後犯人が逮捕されると、朝礼もなくなり、班登校も元の編成に戻りました。周りの大人たちもホッとしたような笑顔を見せていました。ウチの親も「これで安心だ」と呟いていたのを覚えてます。テレビに映る宮崎勤の顔写真を見て「こいつが混乱の元だったんだ」と思った記憶があります。今考えれば凶悪で残忍な犯行ですが、当時のボクはこの事件の本質、何が恐怖なのかがよく分かってなかったような気がします。自分が体験したことのないことを想像するのは難しかったんじゃないでしょうか。ただ周りの空気が異常だったことだけは鮮明に覚えてます。むしろそっちのほうがリアルで恐かったような気がなんとなくします。


その犯人が本日死刑執行されました。このニュースを聞いて、子供時代の様々なことが頭に思い浮かんできました。あれからもう20年経ってたんですね。これまで20年ってすごい長い時間だと思ってたけど、この事件を物差しに考えると短い感じがします。。ちなみに死刑制度について賛成も反対もしません。犯人が死んでこの事件が消えるわけではないし。。でも宮崎勤が他の死刑囚よりも自分にとってでかい存在なのは確かでした。。
終わり。