はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

オールスター

奇跡的に天候が回復し、開始前に多少雨が舞ったものの、結局最後まで天気は持ちました。
今日の席はレフト側(パリーグサイド)の外野席。
ほぼ内野席との境目。ファールゾーンの上のほう。
数年前に西武球場で見た以来、人生2回目のオールスター観戦。


球場に着くとそろそろスタメン発表の時間だった。
全セは阪神の選手が目立つ。
そして全パのスタメンは全員ファン投票で選ばれた選手。
ラスト球宴となる新庄が3番。
スター清原が4番。
サムライ小笠原が5番。
なんとも味のあるクリーンナップを組むなあ、ボビーは。
まさかキヨが4番になるとは思わなかったからスタメン発表の時は興奮した。


試合のほうは松坂と川上の先発。
1回表のパリーグの攻撃。
3番新庄が打席に立つと、バックスクリーンのビジョンに新庄の腰のあたりが大映しになる。
見るとベルトのバックル部分が光ってる。
さらによく見るとその光は文字となりスライドしメッセージとなっていた。
これには場内大歓声。
パフォーマンスの後はきっちりレフトへ二塁打
さすがは新庄。魅せてくれる。
次の清原にも期待するが凡退。


そして裏のセリーグの攻撃。
松坂の夢の「9者連続三振」を少しは期待したが、先頭の青木にいきなりヒット、すかさず二盗を許す。
さすがに三盗は失敗したが、その後も思うように三振が取れず歯がゆい展開。
それでも序盤から150km超えのストレートを連発するあたりはさすがだ。
これぞオールスター。


3回、2番赤星がヒットで出塁した。
1回に青木が「ヒット→初球スチール成功」したのを、打席で見ていたレッドスターは燃えていた。
5年連続盗塁王の維持にかけてもここは必ず走ってくる。
そんなオーラがレフトスタンド上段まで伝わってきた。
そして初球。抜群のスタートを決める。
これは確実にスチール成功するとわかった。そのくらい抜群のスチール。
しかしバッター岩村が空気を読んでいなかった。
その初球に手を出し内野ゴロ。。これは正直寒かった。。


その後4回には「吉井VS古田」の球界のオジサンによる元・同僚対決が実現。
結果は投ゴロもこれぞオールスター。夢の対決。


6回からはパの内野がガラッと変わり西岡・中島・フェルナンデスが登場。
特にホセは楽天から唯一の選出された野手なので声援を送る。
苦手な守備で好プレーを見せるなどはつらつとした動きを見せていた。
あと中島もシーズン中ではあまり見られないような好プレーを連発していたw


7回には新庄のダイビングキャッチ。
顔をグラウンドに打ち付けたらしく痛がる素振りをするのだが、その素振りに会場が沸く。
また終盤は特に新庄への打球が多かった。
そのたびに例のジャンピングキャッチで捕球する。
1死2塁のシーンでのセンターフライ→3塁へのレーザービーム、も見ることが出来た。
もうこの人はホントいちいち華がある。
今日は新庄でおなかいっぱいだ。


9回、藤川が出てきてカブレラ→小笠原と連続三振を奪う。
直球勝負でオール150km超えは外野席の上から見てても圧巻。
もちろんほとんどの人が「3者連続三振」に注目しただろう。
しかしこの場面で岡田監督がベンチから出てきて投手交代を告げる。
ブルペンから歩いてくるのはクルーンだ。


実は8回から1塁側のブルペンを見ていたのだが、藤川とクルーンが二人ウォーミングアップをしていたのに気づいていた。
だが9回のアタマから藤川が出てきたことでクルーンの登板は無いと思っていた。
それだけに驚いた。
しかも藤川は完璧な投球をしていた。
その藤川を替えてまで、抑え部門ファン投票1位のクルーンを登板させた。
この空気の中、クルーンに求められるのは単に「抑えてゲームセット」ではない。
「160kmでの三振」
これしかない。
じゃなければ阪神ファンだけでなく多くの野球ファンが納得しない展開だった。
打者は今日ホームランを放っている里崎。
その注目の初球。
いきなりヒットを打たれる。
しかしスコアボードに映された数字は「159km」
落胆と驚きと歓声が混ざり合った声が球場を包む。
続くバッターはホセ・フェルナンデス。
クルーンは目いっぱいの速球を投げ込む。
その一球ごとに観客はスコアボードを覗き込む。
2−2からの5球目、ホセのバットが空を切る。
空振り三振。
球速は159kmだった。
この日クルーンが投げた全6球中、159kmが5球。
もう1球も158km。
クルーンはすごい。
藤川のことを忘れさせてくれる快投だった。
「球速」で客に歓声を起こさせるピッチャーはやはりすごい。
でも正直ここまできたら「160km」が見たかったと言うのが本音。
帰り道で「160kmが出なかったのは神宮球場のスピードガンが壊れてたんじゃないのか」と友人に冗談も言ってみたくなる。
そのくらい「160km」が見たかった。
見れたら「これぞオールスター」ともっともっと言えただろうになあ。


でも今日は両チームとも控え捕手(阿部と日高)以外は全てグラウンドに立った。
オールスターだから色々な選手が見たいと思っていただけに嬉しい。
さらに贔屓の日ハムの武田久の投球も生で見れたことが嬉しい。
そして今日は岩村・青木がHRを放ち、石川・木田も快投と、ヤクルト勢が地元・神宮で輝きを放っていた。
古田選手は第2戦も出場するのだろうか。楽しみだ。


あとオールスターの応援は奇妙だった。
西武や日ハムのユニ着てるヤツがいきなりロッテ風の応援(ジャンプとか)しだしたり。。
まあ応援が無いと日本の野球はダメなのは分かってるけど、その光景は見ててちょっと気持ち悪かった。



今日のオールスターは濃かった。
いや、いつもオールスターは濃いのかもしれないね。
でもそんなに生でオールスター見られる機会は無いから。
こうやって生で見てその濃さに気づけて大満足。


ちなみに今日のビール。
ヱビス500ml缶×1缶
黒ラベル×2瓶
ヱビス1杯(売り子の姉ちゃんがちょっと「ぶっちぃ」似でかわいかったw)