はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

安倍なつみ「25〜ヴァンサンク〜」@松戸森のホール 日曜昼

およそ1年ぶりとなるなっちのワンマン。
前日からこの松戸で始まっておりこの日が2公演目。
松戸のこの会場はこれまでに、06年秋の松浦亜弥「進化ノ季節」、04年秋安倍なつみあなた色プレミアム」、後藤真希GM04S「真金色に塗っちゃえ!」で来たことがあり、この日で4回目。
ごっちんまっつー、そして今回のなっちと、開幕で来る機会が多い。


(競馬場行ったりしてたんで)会場に着いたのは開演10分前。
会場付近やグッズ列も閑散としたものだった。
5分前くらいに入場。今回は1階下手側バルコニーの親子席。
会場に入るとTHE BEATLES「Nowhere Man」のカバーっぽい曲が流れていた。この時点ですでに大人な雰囲気。
ステージに目をやると薄い幕の奥に楽器がいくつか見える。
ちなみにあの薄い幕は「紗幕」と言うらしい。紗耶香の「紗」なのね。参照はこちら。勉強になりました!
開演時間から10分くらい過ぎて客電が消える。
静かな曲が流れ、スポットが当たる紗幕が上がっていく。


01. 25〜ヴァンサンク〜
グランドピアノの音に乗せてなっちが登場。開演前に流れていたビートルズが予言していたように「大人な空間」のライブになるんだろうな、と感じさせてくれる荘厳なスタート。なんていうか、息を飲む感じ。
バンド編成は今回のライブでは6名。
立ち位置はなっちを中心に左右に3人3人に分かれる。
上手にギター・ベース・ドラム&パーカッション。
下手にピアノ&キーボード・ヴァイオリン・サックス&EWI
楽器参照はもちろんこちら



02. 甘すぎた果実
03. 東京みちくさ
04.スイートホリック
最前列の真ん中の人は2007年の運の全てを使ったと言っても過言じゃあないなw*1
ドラムのリズムが心地よい。


05. だって 生きてかなくちゃ
もうリズム的にはヲタ芸なんてしにくいのに、それでもムリヤリやるヤツはすげえなあと思う。
ただ曲の締めはオケのほうが迫力があっていいなあとか思った。


06. たからもの
感涙です。この曲のイントロでキタ。
サウンドも序盤はヴァイオリンの音を中心にシンプルに、途中から他の楽器も入ってきて一気に感情が入り込んでくる感じ。この曲の時は特になっちの声が際立って聴こえた
正直この曲を聴いた段階で「あ、このライブはもう一回見よう」って決意した。


07. 片想い
「片想い」って曲のタイトルだけで、最初はジャングルスマイルの曲かと思った。そしたらハマショーなのね。。ごめん知らなかったわ。。曲も忘れてしまいほとんど覚えてないので次回はもうちょっと是非。。
ちなみにここから数曲はバンドメンバーは全員フロントに出てきて、人によってはリコーダーやハーモニカやアコーディオンカホン*2など色々な楽器を演奏していた。
それ以外でもギターなんかアコギやエレキなど曲によって何回も変えていたシーンも目にしたし、そのあたりでも「きちんとしたものを造ろう」というこだわりを感じた。


08. 好きだった人
09. トウモロコシと空と風
「サビのフリを一緒にやろう」と教えてくれるのだが、強制がキライ親子席だったこともありボクはやりませんでした。ごめんよなっち。
そしたら
(●´ー`●)<そこ!休憩しない!
とピンポイント叱責w
その視線の先が自分の位置と近かったのでちょっとビクッとしたw(実際はおそらくもうちょっと前の席を見ていたと思う)
そしてこの公演では曲の途中、2番に入るところからマイクの音が出なくなり演奏だけ流れる。それでも焦ることなく歌い続けるなっち。ヲタが数フレーズ一緒に歌う、その光景がちょっと美しかった。すぐにスタッフがマイクをチェンジし、一言「ごめんね〜」と謝ってからまた歌い続けるなっちにプロ魂を見た。


10. 晴れ 雨 のち スキ
オリジナルよりアップテンポ&アレンジも変わっていたが、かなり好きなアレンジだった。なによりもおかげでヲタ声が入りにくい曲調になった。加えてあのサビでのフリも無し。すごくすっきりしてた。


11. ちょっとずつね。
12. 月色の光
この曲を歌い終わり、衣装替えのために初めてなっちがソデに消える。
その間も演奏は続くので流れが途切れない。松浦コンでもあったいい演出。ごっちんコンもこうすれば暗転ごっちんコールが消えるのに、とか思った。


13. あなた色
なっちコンの定番であるこの曲は生き残り。「だって〜」と似たような感じなのにこの曲は生バンドでさらにカッコよくなった印象を受けた。


14. やんなっちゃう
15. くちびるで止めて
ドラムがいいっすねぇ〜。。心地よい。


16. F.O.
17. 恋した女の子どすえ
スピード感があってよかった。



18.愛しき人
個人的クライマックスでした。
この曲に入る前のなっちの言葉が胸に響いた。(ここは「MC」では無くあえて「言葉」とする)
「明日からまた会社だったり学校だったりするけど、みんなにとって自分の歌が少しでも役に立ってくれたらうれしいなと思う」
その言葉を受けて始まるこの曲。この2回目の涙が出ました。
もう少しストリングスが入っていたら、サビでは大泣きしてたろうな。
歌い終え、特に挨拶をすることも無くある意味淡々とステージを去って行く彼女がとてもカッコよかった。
や、ホントこの曲大好き。
強いんだけど押し付けがましくない強さ、なんだわ。それでいて美しい。
2007年のまだ4月だけど、今年の安倍なつみは「この曲を世に送り出せたこと」が何よりもすばらしいことなんじゃないだろうか。


19. 僕らが生きる MY ASIA
こうして聞いてもパッとしないってことはそういうことなんだろう。しかもフルではなかった。


20. 22歳の私
この曲をフルでライブで聴くのいつ以来?
25歳のなっちが、今この曲を歌うことにグッとキタよ。
2003年8月の暑い日、この曲のリリースイベントに行った者としては、やはり今はあの時とはいろいろと違うんだな、と感じた。


21. 大人へのエレベーター
この曲、CDでも好きだったけど、ライブだとさらに良かったなあ。
特にラスサビ終わりの「昨日下ろした靴は〜」って所のフレーズが大好き。こういう一筋縄で終わらせない曲の展開、BUMP OF CHICKENの「ダイヤモンド」みたいで好きだなあ。
爽やかな締め。新たな締めでした。
今回は新曲を「1曲目」「本編ラスト」に配置したことで「レコ発ツアー」の印象を強めてきたけど、ここまでラストの定番曲だった「腕組んで帰りたい」をこうして外したことで、今回のツアーやそれ以降に向けてのなっちやスタッフの強い決意みたいなものを感じた。


2時間があっという間。必要以上の衣装替えも無く途中でダレる時間も無い。常にステージに釘付けだった。
そして久々に聴くなっちの歌声はだいぶ変わってたように感じた。ミュージカル等の効果なのか、年齢によるものかは分からないけど、個人的にはこれまでよりさらに「かわいらしい」という印象が薄くなって、「太く・強く」なったような印象を受けた。


あと昔から「ハローのライブでも生楽器でやって!」とか言ってて、去年のまっつーの春秋コンサートや、今年の「ROCKですよ!」で生楽器との融合が実現した時は非常に嬉しかった。
それでも別に「生楽器至上主義」というワケでは無いので、今回「この曲は次は原曲のほう(オケ)で聴きたいな」と思う時があったりしました。。。単にオレがワガママなだけなのかもしれんが、オリジナルにはオリジナルの良さや思い出があるとも思えるので。
でも生バンドの魅力である「ライブ感」や「スリリングさ」などを随所に感じることができたし、なにより「なっち自身がメンバーと楽しそうに生き生きと歌ってる姿」を見てしまうと、これからもこういう形式がいいんだろうなあ、という気持ちになった。
まあ結局どっちだよ!って話なんですがね。えぇ、すいません。。



あと、なっちのライブと言ったらMC。というかグデグデトーク
なので以下いくつか。


・最初のMC
(●´ー`●)<ウェルカーム♪
ヲタ<「イェ〜ィ!!」
(●´ー`●)<「イェ〜イ」じゃないでしょ!「ウェルカ〜ム」って言ってるんだから「ウェルカ〜ム」って返してよ
強要はよくないよなっちw


・「栽培話」
最近ハマって園芸屋で土や鉢を買ってきて育ててるらしい。栽培してるものはトマトやシソやシシトウやネギなど。野菜多いなw
お気に入りはブルーの紫陽花らしいが、それが雨の日だとバーンとなってて「なっち〜今日は気持ちいいよ〜」と元気に語りかけてくるが、逆に晴れの日はクタッとしてて「なっち〜今日はダメだぁ〜」と弱々しく語りかけてくるそうですwしかも「バーン」とか「クタッ」の擬音のところは体を使ってそれを表現するなっちw
これを「なっち語」で聞かされる訳ですよw
要約して書いたところで、なっち本人の言葉じゃないと全くおもしろくないわけですw


・「目黒夜桜話」
東京に出てきて10年経つがお花見をしたことがない→ホントは花の下にゴザ敷いてお弁当とか食べたいがそれは無理→しかたなく何かの帰りに「一人で」夜桜を見ることに。
ヲタ<「エェェェェエエ!!」
(●´ー`●)<「えぇ、一人ですけど何か?」
夜桜がキレイだから写メで誰かに送ろう→裕ちゃんに送ろう。
ヲタ<「エェェェェ??」
(●´ー`●)<「だって一番寂しそうじゃない?あ、これは内緒でw」
で、裕ちゃんに送ったら「なっち、一人でなにやってんの?」とすぐに返事が返ってきた。
こんな感じの話を「なっち語」で聞かされる(ry


・写真集が1位になってすごく嬉しい!!(スマン、買ってないです・・・)


・「片想い」のあと
勝手に自分の小学校時代の「片想い話」を一方通行的に話し始めるなっち25歳→話してるうちに照れてきてるなっち25歳
(●´ー`●)<「今、片想いしてる人ー」と突然ヲタに問いかける
ヲタ<ちらほら挙手。
もちろん「なっちに片想いしてるぜ!」みたいなイキフン、、なのに
(●´ー`●)「いいなぁ〜いいなぁ〜」
空気があまり読めずただ羨ましがるだけのなっち25歳。


・「マー坊」と呼ばれてるベースの六川正彦さん
そのニックネームの由来が気になる→「マサヒコだからマー坊」と教わる。
(●´ー`●)<麻婆豆腐が好きだからじゃないんだ
なんだよそれwwあんたの脳ミソの中が知りたいわw



・心の支え
最近NHKで時代劇を撮影しており、共演者にCDを渡したらみんな聴いてくれて「なっちこの曲がよかったよ」とかいろいろと感想を言ってくれた。とても嬉しい。ファンの人からもいろんな感想も聞くことができて、そういうのが自分の支えになっている。


しかしグデグデMCをしてる時と、歌ってる時の姿、そのギャップがすばらしいといつも思う。
なんでこの人はこんな発想や言葉が出てくるんだろう。


最後に。なちヲタの声量はやっぱハンパないね。3階を潰して100%の集客じゃないのに、アンコールでの「なっちコール」は怒涛のように響き渡る。さすがこれまでなっちに付いてきた「歴戦のなちヲタ」だなあ、などと感じた。あとはコンサ中のTPOだけ守れると良いね。でも年々減ってきてると思うんだけどね。*3

01. 25〜ヴァンサンク〜
02. 甘すぎた果実
03. 東京みちくさ
04. スイートホリック
05. だって 生きてかなくちゃ
06. たからもの
07. 片想い(浜田省吾のカバー)
08. 好きだった人(かぐや姫のカバー)
09. トウモロコシと空と風
10. 晴れ 雨 のち スキ
11. ちょっとずつね。
12. 月色の光
13. あなた色
14. やんなっちゃう
15. くちびるで止めて
16. F.O.
17. 恋した女の子どすえ
18. 愛しき人

アンコール
19. 僕らが生きる MY ASIA
20. 22歳の私
21. 大人へのエレベーター

*1:なっちがちょこんとしゃがみこんで、ヲタ目線とほぼ同じ高さで一人のヲタを数秒間凝視しながら歌い続けるプレイw

*2:って言うんだよね、あのリズムボックスみたいな箱のヤツ

*3:まあ特攻服とか写真ブラブラ厨とか奇声ヲタとかちょこちょこ見かけたけど・・・