はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

メロン記念日 FINAL STAGE「MELON'S NOT DEAD」@中野サンプラザ

2010年5月3日をもってメロン記念日は解散した。
2000年2月19日にデビューして10年と少し。
結成から脱退やメンバーチェンジをすることなくここまで辿り着いたアイドル。
ハロプロの中でも異色のアイドル。
いや、アイドル界を見渡しても10年間同じメンバーで活動するというのは稀有な例だろう。
世間を轟かすような大きなヒット曲があるわけでも無い。
ハロヲタでも、ここ数年はどんな活動をしてるのか分からない存在。
それでもここまでやってきたメロン記念日
斉藤瞳
村田めぐみ
大谷雅恵
柴田あゆみ
4人のバラバラな個が集まって醸し出す独特のチームワーク。
そこから生み出されるパワーは「ライブ」という場で否応なく発揮されてきた。
「メロンのライブは楽しい」
これは一度でもメロンのライブに行ったことがある人なら口にする言葉だと思う。
最初のワンマンライブは旧・赤坂BLITZ
アイドルでありながらモッシュダイブがあるライブ。
ホールコンよりライブハウスを主戦場に、コアなファンを虜にしていった。
そんな彼女たちの終焉の場はハローの聖地・中野サンプラザだった。
ちなみに解散ライブを見届けるのは、JUDY AND MARYTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTSUPERCARPENPALSに続き、メロン記念日が5組目である。


今やベリヲタのオレだが、単純な「ヲタ期間」だったらメロンが最長なわけで。最初の「これが記念日」ツアーから「1st Anniversary」「超渋メロン」「もう ホレちゃうぞ!」「ボーナス」「極上メロン」「ザ☆メロンショー」「むらたさ〜ん、ごきっ?」「今日もメロン明日もメロン、クリスマスはマスクメロンで!」「MEL-ON TARGET」「灼熱天国」「FRUITY KILLER TUNE」「ROCKですよ!」「LOCK ON!」「凱旋」「10th ANNIVERSARY LIVE〜生誕3654日感謝祭〜」といったツアーに加え、「MELON LOUNGE」や「MELON GREETING」といったメロン主催のイベントにも参加してきた。不参加ツアーは03年「夏メロン」、07年「100%メロンジュース」、08年「四次元ジャック」になるのか。あとは、、カウントダウンライブも一度も行けなかったのが悔やまれる。
単独コンの参戦数もベリ、松浦に次ぐ3番目。活動期間は長いが1ツアーの公演数自体が少ないため、この解散ライブで「121公演目」という数と、02年〜10年まで毎年1回は参加しているということを考えれば、松浦以上に足繁く通った印象が強い。
まあ自分を「メロンヲタ」だと強く思ったことは一度もないんですけどねw
付かず離れず付き合ってきた感じ。というより、単純にライブが楽しいから足を向けてた感じ。アイドルの現場に行くと言うより、他のバンドやアーティストのライブに行く感覚と同じ。それがオレとメロンの奇妙な関係。
そんなメロンの最後の日を見届けるべく、お台場経由で中野の地に降り立った。前日、前々日はベリの単独コンが行われていたとは思えないくらい、客層がガラッと変わった中野サンプラザ。全国からメロンヲタが集結したのだろう。ただ、これまでの卒コンなどでありがちな「お通夜」的な雰囲気はあまり感じられなかった。



夜の解散ライブの前に、昼には解散直前メモリアルイベント「MELON FILM GIGS 〜メロン記念日ライブの軌跡〜おまけあり」が開催された。自称「メロンの父」こと、あいざわ元気さんがストーリーテラー*1となり、メロンの初単独ライブ「これが記念日」から、先日のハロプロOGが集結したグリーティングまで、これまでのメロンのライブ映像がギュッと詰まったダイジェスト映像をじっと見入る。「フィルムギグ」と銘打たれていたが、誰も席を立ったり雄叫びを上げたりしない。その光景はさながら映画鑑賞。そう、これはドキュメンタリー映画なのだから。上映後に4人が登場し「みんな静かに見ててビックリした」と発言したが、さすがに今回ばかりは仕方ないだろう。映像で流れたライブを見ながら、自分とメロンの歴史を重ね合わせ、様々な想いを噛み締めていた客がほとんどだったはずだから。。
その後に始まった「ライブタイム」は「赤いフリージア」から始まる。客席は一斉に立ち上がり、「いつもの」メロンライブの様相を呈した。ただ、いきなり「赤いフリージア」で柴田が泣いてしまう。そんな彼女をフォローするべく歌う客、つられて泣いてしまう客、、、否が応でも「解散」を感じずにはいられない瞬間だった。
その後はキラーチューンを立て続けに投下。「運命」が終わった時にはミニライブとは思えないほどの発汗。やはりメロンの曲の破壊力はハンパない。そして単純に楽しい。
感謝の言葉を述べてステージを後にする4人。夜公演に入れない人は、ここが最後のお別れの瞬間。そう思うと夜に入る自分も感傷的な気持ちになった。ステージの上からは幕が降りてきて、ステージを完全に隠す。
そして残すは夜公演を残すのみとなった。。

赤いフリージア
スキップ!
メロンティー
さあ、早速盛り上げて 行こか〜!!
お願い魅惑のターゲット
This is 運命
ALWAYS LOVE YOU

そして夜公演だが、、、
これに関しては各種メディアが取り上げてくれたので、そちらのほうが詳細に書かれています。
特に愛があったのがナタリーとBARKSさん。
「メロン記念日でした!」幸せな10年を経て第2の人生へ(ナタリー)
「私たち、一生“メロン記念日”です。」メロン記念日が解散ライヴを開催(BARKS)
画像だったらBARKSさんのがグッと来ます。
またDVDも7月14日に出るので、それを見ていただければと思います。



なのでここからは個人的な感想です。


全29曲、3時間半のステージ。
文句のつけようのないセトリ。
階段に特大モニター等、メロン史上最高に金を掛けた豪華なセット。
会場の一体感。
盛り上がる曲では最高潮に盛り上がり、聴く曲ではじっくり聴く。
メロン記念日の集大成的なライブ。
全てを出し尽くしたメロン記念日とメロンヲタ。



もうすべてが最高でした。
寂しいんだけど、ここまで最高のライブを見せてくれて、、
もちろんメロンが解散してしまうのは寂しいしもったいない気持ちは多分にある。
しかし今は、あんな最高のライブで解散できることって素晴らしいなあ、との思いが強い。
全てを出し尽くした故の清々しさとでも言うのだろうか。。



初ワンマンの「これが記念日」と同じく「香水」からのスタート。
序盤の「ガーパワ」「さぁ恋」「夏」「遠慮」の4連コンボとか「楽しい」以外に言葉がない。
特に「夏」は大好きな曲なので、イントロからぶっ壊れたように踊ってた。
中盤までは初中期の楽曲で固められ、人気全盛期のメロンライブを彷彿とさせた。
中でも印象に残ってるのが「LEATHER」。めちゃくちゃかっこよかった。


中盤以降は「ロック化計画」以降の楽曲を中心にライブ映えする曲が並ぶ。
最新にしてラストアルバム「MELON'S NOT DEAD」収録曲は漏れなく披露された。
最近のライブであまり披露されなかった「sweet suicide summer story」と「青春・オン・ザ・ロード」が、この日はきちんと披露されたのは嬉しかった。
「SSSS」のカオスっぷりは何度聴いても最高だ。
映像休憩後の「DON'T SAY GOOD-BYE」からは場内の音量がさらに上がり爆音状態。
「ALL AROUND ROCK」では韻を踏んだフレーズがモニターに出るなど視覚的にも凝った演出。
「メロンティー」ではキレイな「ヲタの花」が咲き、見事な一体感。
最大のキラーチューン「This is 運命」の爆発力は言わずもがな。
「ピンチはチャンス バカになろうぜ!」でほっかむってw
「さあ、早速盛り上げて 行こか〜!!」で目一杯の力で跳んで、タオルを回して、最後に気持ちよく上まで放り投げて本編終了。
アンコールはデビュー曲「甘いあなたの味」。モニターには当時のPVが映し出される。


MCコーナーもいつものメロンらしいゆるりんとした内容。
大谷はDOSUKEBEコール。
柴田はスベリ芸。
村田さんは独特の世界観のトーク
斉藤さんはリーダーらしくビシッと締める。
アンコールのMCで柴田が「ここ(アンコール)では泣いてる予定だった」と言っていたが、すごく同意。もうここまで楽しい時間の連続で、これが解散ライブということをすっかり忘れてしまっていた。
アンコールのラストは「ALWAYS LOVE YOU」。最初の「香水」とこの曲だけは、なにをするでもなく、たたステージを見つめていることしかできなかった。歌詞が、、とにかく胸に染みた。
それでもこの時点では涙は出なかった。


涙が出たのはダブルアンコールの「Endless Youth」の時だった。
「Endless Youth」の時に高輝度サイリウムを掲げる 
というファンからのサプライズ企画が実行された。
俺も会場に入る際にもらったサイリウムをここで折った。
イントロが流れている短い時間に、一瞬で会場一面が緑の海と変わった。
さすがにその光景を見て涙腺が崩壊して歌えなくなるメロンの4人。
モニターに映し出される「Endless Youth」の歌詞を口にしながら、俺も自然と涙目になった。
今回の席は1階31列という最後列の席だった。
即ちステージから最遠方の席で、普通なら残念に思ってしまうような席だ。
だがこの日ばかりは、1階の全ての客席とステージが見渡せる「最高席」だった。
そこから見る「Endless Youth」での「緑色の一番星」の輝きの美しさと言ったら、、、
もうこれはこの席だけの特権だと思った。


このまましっとりと幕を閉じてもいいと思った。
だがトリプルアンコールとして4人は再登場した。
最後にメロンとメロンヲタにとっての運命の曲である「This is 運命」が流れた。
こんなカラッとした終わりも有りだと思った。
全てが終わったときの爽快感。
いつものメロンコンだった。



メロン記念日の活動に幕が降り、斉藤さんは残念ながら芸能界を引退してしまう。
村田・大谷・柴田の三人はまだ芸能界に残り活動を続けると言う。
元・メロン記念日という肩書きはほとんど役に立たないだろう。
即、ピンで活躍できるほど甘い世界とは思えない。
だが芸能界にいる限り、今後も接する機会はゼロとは言えない。
俺と一緒に20代を過ごしてきたメロン記念日は特別なユニットには違いない。
またどこかで会えたらいいなと思う。
数年後、いつになるか分からないが「メロン記念日の同窓会」的な企画はあると思う。
メンバーが元気なら必ずあると信じてる。
それまではさようならメロン記念日
そして10年間お疲れ様メロン記念日
10年間ありがとうメロン記念日

〜オープニングSE:メロン記念日のテーマ(OP)〜
01. 香水
02. 夏の夜はデインジャー
〜MC〜
03. ガールズパワー・愛するパワー
04. さぁ!恋人になろう
05. 夏
06. 遠慮はなしよ!
〜MC〜
07. 赤いフリージア
08. アンフォゲッタブル
09. 恋の仕組み。
10. LEATHER
11. かわいい彼
12. 電話待ってます
13. sweet suicide summer story
14. 青春・オン・ザ・ロード
〜映像「メロン記念日 ライブの歴史」〜
15. DON'T SAY GOOD-BYE
16. 愛だ!今すぐROCK ON!
17. ロマンチックを突き抜けろ!
18. ALL AROUND ROCK
19. キスして欲しい
20. お願い魅惑のターゲット
21. メロンティー
22. This is 運命
23. ピンチはチャンス バカになろうぜ!
24. さあ、早速盛り上げて 行こか〜!!
<アンコール>
25. 甘いあなたの味
26. サクラ色の約束
〜MC〜
27. ALWAYS LOVE YOU
<ダブルアンコール>
28. Endless Youth
<トリプルアンコール>
29. This is 運命

あと余談だが、この日は多くのハロメンも観覧に来ていたらしく、サンプラザ裏の駐車場を通りかかった際に、黒塗りバンタクシーに乗り込む梨沙子と、それに続く千奈美雅ちゃんに遭遇した。たがベリヲタとして神的状況なのにも関わらず、さすがにこの日ばかりはそこまで高まらなかった。最初に梨沙子を見つけた時も「あ、梨沙子だ・・・来てたんだ・・・」とつぶやく程度だった。。。