はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

FISHY 10周年 PENPALS / babamania 15周年感謝祭@下北沢SHELTER

http://natalie.mu/music/news/44583
今を遡ること10年位前、他人に「好きなバンドは?」って聞かれたら「SUPERCARTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとDRGON ASHとPENPALSBUMP OF CHICKENAIRsmorgas」って答えてました。
2005年12月30日の幕張メッセで「All Fun Of Kids」を演奏して解散したPENPALS
自分にとって「青春の思い出」がたくさん詰まったPENPALSというバンド。
そんな彼らが2011年2月13日に約5年ぶりの復活ライブを行いました。
しかもモリヤ・キンヤ・ハヤシのオリジナルメンバーによる3人でのライブ。


今回の再結成の発表があったのはライブの一週間前。
場所は下北沢のSHELTER
こちらも数年ぶりの活動再開となるbabamaniaも名を連ねる今回のイベント。
当然チケットは速攻でソールドアウト。
とある筋からなんとかチケットを手に入れられた俺は幸せモノでした。
5年前に解散ライブを見た直後は
終わってしまった「喪失感」は当然あるけど悔いは無い
とか言っていたっけ。
でもやはりこうして「また再びこうやってPENPALSのライブが見れる!!」「また3人時代のPENPALSの曲が聞ける!!」と思うと、ライブの日が待ち遠しくて仕方なかった。
発表からライブ当日までの一週間はあっと言う間だった。
気持ちの昂ぶりを抑えられなくて、この間はひたすら1stと2ndアルバムをエンリピしていた。


そしてライブ当日。
この日に着ていく戦闘服は一つしかない。
變破流頭
と書かれた漢字Tシャツ。
このTシャツにはいろんな思い出が詰まってる。
05年CDJのラストライブの時もこれ着ていた。
途中で恵比寿に寄り道してきっかに癒された後に、大学時代の遊び場でもあった下北沢へ。
シェルター行くのも去年のフラカンのワンマン以来。
会場周辺には懐かしのPENPALSTシャツを着たファンがわさわさいた。
中でもやっぱ漢字Tシャツが一番多かったように思う。
開演直前になると「PENPALSが見られる・・・」という変な緊張感が一気に増してきた。


18時半に開演。
この日の登場バンドは4バンド

NACANO
Hasta La Vista Babies
babamania
PENPALS

高橋浩司(HARISS, ex. PEALOUT)

と言っても出演者がごろごろかぶってるけどw


トップバッターはハヤシが現在続けている「NACANO」
AC/DCのTシャツを着たハヤシは幾分顔がふっくらしていた
NACANOはライブを見るどころか音源を聴くのも初
ギターはbabamaniaのユージンさん
ドラムは元ゼペットストアのヤナさん
パーカッションは元ズボンズのピロさん
ベースは紅一点ヨシコさん
そしてシンセ&ギターボーカルがハヤシという5人編制
ヨシコさんのTシャツが演奏中にいちいちズレて肩チラしてたのが妙にエロかったw
後半の打ち込みダンスミュージックが踊れる感じでかなりカッコよかった
現状はほぼ無名だが、もう少し名前が出てきてもおかしくないんじゃないかなあと思った


2番手はカミジョウブラザーズのバンド「Hasta La Vista Babies」
ベースを含めた3人編制だったが、この兄弟2人は前と変わるところがほとんどないw
音楽性も初期のPENPALSを彷彿とさせるもの。
MC含め淡々とマイペースでやっている感じ。
曲間にはiPodかなにかからサザエさんのテーマが小さい音で流れたりw
飄々とした佇まいはさすがw
ただやっぱギターをかき鳴らしたりサムアップしたりするモリヤの姿を見たらグッと来た。


3番手はオリジナルメンバーとして活動再開したbabamania
ライブを見るのは初。
バンド名はもちろん知ってるが、曲は「take it」や「wanna rock」とかを知ってる程度。
が、ライブを見たらイチコロだった。
エライカッコよかった。
ものすごい引き込まれた。
知らない曲でもノレた。
超絶ベースにキレのいいラップ。
エモいギターにパワードラム。
さらに女性ボーカルの声が絡み合いステージをより華やかにする。
もう一発で虜になった。
「ミクスチャーバンドはこうでなくちゃ!」と思ってる要素がふんだんに詰まってた。
特にベースが最高すぎる!
なにあの超絶プレイ。
そしてウワサに聞いてたMCダイゴも最高だったw
またライブで見たい!
夏フェスとか出てくれないかしら。
帰宅後には勢いでベスト盤「BABABEST」を購入しちゃいました。

babamania BEST SELECTION baba best(通常盤)

babamania BEST SELECTION baba best(通常盤)


そしていよいよ大トリPENPALS
登場SEはもちろん「サボタージュ
暗転してサボタージュが鳴った瞬間に10年前にタイムスリップした感覚を覚えた。
ハイロウズの「十四才」っぽく言うと、サボタージュが鳴った瞬間にスイッチが入って二十一才にされた感じ。


そしてステージに現れた3人が最初に繰り出した曲は・・・
1stの1曲目に収録されている「Astro Motel」だ!!!
後ろから押し寄せる人波。
曲が序盤でステージ袖から客席にダイブする乱入者が登場。
後から知ったがこれがなんとDRAGON ASH馬場育三さんとかw
前日に京都でDAのワンマンやってるのに、こうして昔の仲間のライブを見に来たそうだ。
楽しそうにプレイする3人。
熱唱する客席。
この空間、懐かしいなあと思いグッと来た。
その後も「Cars」「70times」「I Guess Everything Reminds You」とプレイ。
1stアルバムの曲順通りに披露していくのは解散ライブの時と全く同じ。
この序盤の時点で何とも言えない感情に襲われた。。
「Cars」ではダイバーの数が数割増。
PENPALSの曲で顔を蹴られることすら懐かしい気持ちになった。
1stの曲はさらに5曲目の「Fairset」まで続いた。
この日のセトリは事前に「1stと2ndのみで構成」と告知されていた。
「ここから2枚目」とのフリから「Americaman」!!
そのまま2ndから「Rest」「I'm a sneaker」「Choking hazard」「Crazy shades」が披露。
1曲1曲の間が開いてしまうあたりが年齢を感じずにはいられないw
特に「Choking hazard」のような速い曲の後はそれが顕著にw
その光景がなんとも微笑ましかった。


本編はここまで1stから5曲+2ndから5曲というナイスバランス。
締めは「I wanna know」
巻き起こる合唱とダイブ。
曲が終わるとすぐさまアンコールを求める拍手が始まる。
アンコールはもちろん代表曲である「Tell me why」
最後に一盛り上がりしてこの日のパーティーは終了。



終了直後は「PENPALSのライブを見終えた」という充実感から脱け殻状態になった。
「今宵の出来事は夢か幻か。。」とさえ思った。
「いや、これは現実、現実なんだ」と気付くのにちょっと時間が掛かった。
オーバーかも知れないが、ホント生き続けて良かったと思った。
ホント楽しすぎた。
ハッピーすぎた。
充実感で満ち溢れた。
ギターとか音を間違えまくってたけどそんなの関係ねぇ!
ただそこで3人がPENPALSの曲を鳴らしてくれただけで十分。
とにかくモリヤもキンヤもハヤシも楽しそうだった。
モリヤがビール缶を一気する場面で自然に沸き起こる「モリヤ」コール。
それに対抗してスミノフを一気飲みするハヤシ。
さらにレッドブルを一気飲みするキンヤw
緩い空気が心地良い。


気になる今後についてはMCでハヤシは今回の再結成は「今日一日限りのお祭り」と発言。
「今後の予定はなにもない」と、あくまでこの日限りを強調していた。
「このままPENPALSが活動再開するのでは」というファンの淡い期待は軽く一蹴された。
また今回の再結成ライブの会場はシェルターという小さいライブハウス。
チケットを取れない昔からのファンが大勢いた話はメンバーの耳にも入っていたようだ。
ただ今回のライブはあくまで
PENPALSbabamaniaや事務所のアニバーサリーを祝うための飲み代稼ぎ」
程度の軽いものとのこと。
この日の登場バンドのメンツとは15年以上前からの友達であり、そんな仲間とかつて一緒に遊んでた時代を思い出すためにもシェルターという会場にこだわったようだ。なので「復活ライブだから」と言って大きい会場にしてしまうことは意味がなく、「シェルターでやる」ということに意義があるとも言っていた。


それを裏付けるようにMCでは昔を懐かしむ話がたくさん出てきた。
・高校生のハヤシが居酒屋で初めてカミジョウブラザーズと会った話とか
・モリヤが頼んだ冷奴をキンヤが勝手に食べたことで兄弟喧嘩が始まりハヤシは呆れたとか
・大学生で時間があるハヤシが告知係となって山手線に乗ってフライヤーを配ってたとか
・そこで当時池袋タワレコでバイトしてたPEALOUTの高橋さんと知り合ったとか
・シェルターでライブやるときは楽屋が狭いから道の向いの居酒屋が楽屋代わりだったとか
・そこで毎回飲んで酔っ払ってるからスタッフが呼びに来るとか
・だいたい日本酒まで進んでるので毎回酔いつぶれてライブしてたとか
・ある時は泥酔したハヤシがドラムセットに横たわってしまったとか
・その状態でキンヤがシンバルを叩いて「今日はいい音が出ねえなあ」と言ったとか
・ポリのハヤシは高校生時代にQUEに入り浸っててみんなでかわいがられてたとか


途中でモリヤが「今日は久しぶりに出来て良かったです」とまだ終わりじゃないのに終わりを匂わせる発言をしたところ、客席から「ふざけんな!」「お前ら何歳だよ!」とヤジを入れる客が!これがなんとまたもや馬場さんwこれに対してハヤシが「おい、育三先輩だぞ」と拾った後、モリヤが「いいぞ!元気があっていいぞ!」と切り返すw会場が何とも言えないホンワカした空気に包まれた。そして結局馬場さんは最後まで揉まれながら客席でライブを見ておられましたw
とにかく演者もスタッフも観客もみんなが楽しんでた。
会場全体が全員笑顔になってしまうようなハッピーでピースフルな空間だった。


再結成はやんわり否定していたが、またそのうちライブをやってくれそうな感じがした。
少なくともこの日のライブを見終えた時点ではそんな気がした。
根拠なんて全くないけども。
なので3人の気が向いたときにフラッと集まってライブやってくれたらなあと思います。
その時は「RIGHT NOW」や「PAST LAST SUMMER」の曲も聴きたいなあ。


最後に
俺の心の時計の針を10年間戻してくれたPENPALSには感謝
一夜だけとは言えホント特別な夜になりました
ありがとう

Astro Motel
Cars
70times
I guess everything reminds you
Fairset
Americaman
Rest
I'm A Sneaker
Choking Hazard
Crazy Shades
I WANNA KNOW
〜En〜
Tell Me Why

PENPALS

PENPALS

AMERICAMAN

AMERICAMAN


(追記)ハヤシのブログ
http://nacanofromtokyo.posterous.com/grunge