はんぞーのブログ

旧・音楽とはすばらしいものだ。

BAYCAMP 2012@川崎市東扇島東公園

「ドキドキとロックだけを発信する首都圏唯一の野外オールナイトロックフェス」がテーマのBAYCAMP
昨年に引き続き、第2回目の今年も参加してきた。
天気予報では雨予報でかなり萎えていたのだが、実際は雨は一滴も降らず。
いろいろありましたが、トータル的にはかなり楽しめたフェスでした。
http://baycamp.net/2012/

フリーエリアは12時スタート。ライブエリアの開場は14時で、トップバッターのPOLYSICSは15時半スタート。
だが僕が川崎駅に着いたのは16時過ぎで、バスに揺られ会場に着いたのがだいたい17時。
そもそも「昼間から行っても暑いし、18時のBirthdayに間に合えばいいかー」くらいのノリ。
ただ今年は昨年より来場者数が大幅にアップ。
エリア内は「マジか!!」ってくらいの人人人・・・
去年より段違いに人が多い。
クロークもすでに新規受付を終了している始末・・・
そりゃこんなに人が多けりゃなあ・・・
荷物を預けられない事態に非常に困惑したが、幸い現地に知り合いが来ていた。
事情を説明したら快くテント内のスペースを貸してくれたので何とか事なきを得た。
乾杯してしばし談笑するとイッチャンのライブが近づいてきたので知り合いはそっちを見に行った。
俺はシートに寝そべりながらイッチャンを聴いていた。
風は心地良く、夕日は綺麗だった。
このフェスはステージ間の待ち時間がほとんどなく、矢継ぎ早にライブが展開される。
イッチャンが終わると次はThe Birthdayのライブ。
戻ってきた知り合いと入れ替わるようにフロントエリアへ。。。


以下、各アーティストのレポは下記サイトに詳しく載っております。
http://www.nexus-web.net/column/baycamp/
The BirthdayアジカンPENPALSモーサム、ヘルマン、smorgas、ZAZENはガッツリ見たので感想を少々。

The Birthday

01.Buddy
02.ROKA
03.SATURDAY NIGHT KILLER KISS
04.Riot Night Serenade
05.さよなら最終兵器
06.涙がこぼれそう

5月30日のポリとの対バン@クアトロ以来のバースデー。
安定のカッコよさ。
土曜の夜に「SATURDAY NIGHT KILLER KISS」を演奏するのは憎かった。
ただ今回はクスッとさせられるシーンがいくつか。
まず「涙がこぼれそう」の1番Aメロ「ロータリーに倒れてた」の後にチバが
「船だー!」
とかおもむろに叫ぶから、その後の歌詞が飛んで、「オーイェー・・・」とごまかしていたw
うん、ステージから湾を望むとたまに船が通るからね。
しかもそれが思ってるよりでかくて豪華なんだよね。
だからテンション上がって「船だー!」なんてアドリブで叫んじゃったんだよね。
でもそれで歌詞が飛ぶあたりがチバだよね。
そしてレポにもあるけど途中のMCでは「汚くても海は海だからねえ」のチバ名言・迷言も飛び出した。
最後に「涙がこぼれそう」でもう一つ。
「曲の最後のほうでフジケンギターから音が出なくなってフジケンイライラ→自分のギターをすっとフジケンに差し出すチバ→チバのギターを遮二無二引っ掻いて鳴らすフジケン」の図がおもしろかったです。
あとは新作「VISION」から「Riot Night Serenade」を聴けたのはちょっと嬉しかったですね。
秋ツアーは12月の武道館しか行けなさそうだけど、武道館が今から楽しみ。

アジカン

01. 迷子犬と雨のビート
02. リライト
03. ループ&ループ
04. 君の街まで
05. それでは、また明日
06. ソラニン
07. 君という花
08. マーチングバンド
09. 新世紀のラブソング

10年近く前はSHELTERでワンマンとか見れたけど、日本有数の人気バンドになって早数年。
こんな機会じゃないと見れないアジカン
ある意味今回のメインだったでしょうね。
最近はライブには行かないけど、なんだかんだで音源ほとんど持ってるし好きなバンドではあるんだよ。
この日もヒット曲満載のセトリで満足。
次がPENPALSだから途中からは隣のステージ最前に張りつきながら聞いていたけど、
「君という花」や「マーチングバンド」あたりを聞けたので良かった。

PENPALS

01. AMERICAMAN
02. I WANNA KNOW
03. I Guess Everything Reminds You
04. Go Slowly
05. Indian Summer
06. MORE FUN?
07. Moving Out 45
08. Astro motel
09. CARS
10. Tell Me Why

最前で見ていたので土煙をモロに吸い込みまくって気道が痛くなった・・・
でもPENPALS良かったです。
復活後のセトリとしては定番っちゃ定番かもしれないけど、
「I WANNA KNOW」を2曲目に持ってきたのがちょっと意外。
新曲「Go Slowly」「Moving Out 45」もRIJに引き続いての披露。
さすがに終盤の人気曲ではダイブも起きたりして盛り上がってました。


さらにリハで「ラブソング」をやるのはここ最近のお約束の定番ネタだけど・・・
この日はなんと「RIGHT NOW」まで披露!!
彼らの中で何かが変わりつつあるんじゃないだろうかw
ちょっと10月のリキッドワンマンが楽しみになってきましたw

モーサム

01. TRIGGER HAPPY
02. LOST IN THE CITY
03. TIGER
04. SHINING
05. ロッキンルーラ
06. BIG-S

昨年はヘッドライナーで「朝焼けの地平線」を響かせたモーサムが今年は日付が変わる前に登場。
リハの段階で「Youth」を鳴らして軽く暖める。
そしてイサム側の地上2mのマイクスタンドの上に取り付けられる一斗缶・・・
不穏な空気を醸し出しながら、メンバーがステージに登場。
タケイはここ最近の流れよろしく仮面をかぶり客席を練り歩くように登場。
しかも今日はRIJでも持参した巨大「祭」団扇を持参w
もちろんステージ上のイサムはヘッドライトでタケイの足元を誘導するように照らし続けるw
さらにステージに上がってからは、RIJでは苦労した「背中に団扇挿し」もスムーズに成功w
トリハピを演奏し終えると再び登場した彼の手にはもちろんライトセーバー
夜の野外でタケイ神が繰り出すライトセーバーさばきの美しさたるや!!!!
最高でしたね。
陸の孤島で聞く「僕らはもう帰れない」のリフレイン。
最高でしたね。
TIGER」「SHINING」「ロッキンルーラ」で一通り盛り上がり、最後は「BIG-S」
ここでウワサの「電光掲示板付きヘルメット」をタケイが装着。
俺、このヘルメットをようやく見れた悦び!!!
前夜にイサムが打ち込んだという電光掲示板のメッセージは以下の通り。

モーサムトーンベンダー
爆演奏中(←点滅)
冷たい飲み物
美味しい食べ物
楽しい音楽
まだまだ夏は終わらないっ(汗)
レッツダンシングオールナイトロング
BAYCAMP2012へようこそ

これ、後ろのほうで寝ながら音だけを聞いてたら分からないんでしょうね。
ロックのライブに必要か?と言われれば、直接的には関係ない演出かも知れん。
でもあのメッセージをニヤニヤしながら見て、音を感じて踊る悦び。
イサムはというと一斗缶をバスケットボールのように股に通しながら操っていたり、
一斗缶をステージと客席の間に投げつけ、それを拾いにステージを降りたり、
一斗缶をタイコ代わりにリズム良く鬼叩きしたり、
水野くんに絡んだかと思ったらドラムセット前に突っ伏して30秒くらい動かないで仮死状態だったり、
まあよく分からない行動を今日もしておられましたw
音だけじゃなく視覚でも楽しめるモーサムのライブ。
彼らのライブを見た者にしかわからない細やかな愉しみw


まあまとめるとタケイ・イサム・モモともやりたいことをやりたいようにやりまくった35分でした。
ただRIJに続き、ニューアルバムの曲は今回も披露せず。
2週後から始まるアルバムレコ発ツアーが楽しみでなりません。

ヘルマン

01. 東京湾
02. Come On,Ha!!
03. エアコン•キングダム
04. 言葉の果てに雨が降る
05. アクション
06. サマーブレイカ
07. Rock It Now!

もうヘルマンに関しては多くを言わんや。
メンバーが登場し、最後にウルフが巨大フラッグを翻しながた登場してきたときにテンションMAX。
2月に引き続き、彼らのライブを見ることが出来、ただただ本当に良かった。
欲を言えばモーサムの直後と言う時間帯だけはやめてほしかったがwテンション的な意味でw
でもモーサム熱を吹っ飛ばすくらい、ヘルマンのライブも最高に最高。
東京湾で聞く「東京湾
「Come On,Ha!!」「エアコン・キングダム」・・・イントロが鳴るたびに感じる高揚感・・・
夏の終わりに聞く「サマーブレイカー」
最高でした。
7曲だけというのは正直物足りないですよ。
バンドメンバーは2月のライブと同じだったので、よりバンドサウンドも引き締まっていたように感じた。
そして何年になっても、何歳になっても、、、
「言葉の果てに雨が降る」は自分の中で色褪せない大大大名曲。
この日もまた泣いてしまいました。



ヘルマンが終わってかなり満足したので、smorgasが始まる4時までの3時間は仮眠&ダラダラタイム。
メシはケバブをチョイスしてビールで一気に流し込む。
場内に「道重一筋」Tシャツを着ていたヤツがいてマジでたじろいだ・・・
そんな感じなんで各ライブは寝そべりながら見ていた感じですかね。
MWAMはかなり盛り上がってた。勢いを感じましたね。
イノウはしっかり見たかったけどこの時間が睡魔のピーク・・・
ボアズも見たかったけど寝っ転がりながらうつらうつら状態で・・・
起きたらハチゲキがある意味衝撃的なパフォーマンスをしてました。合わない・・・
そんなこんなでsmorgasの時間が近づいてきたのでステージ方面へ。
開始10分前なのに余裕で河辺さんサイドの最前柵まで行けることに不安を感じずにはいられなかった・・・

smorgas

01. ワイバーン
02. 惑星探索団
03. Against power of System
04. Kill You Softly
05. Emotion Rider
06. Seems Like It’s No Time For Wondering
07. Rise to Greatful

まあ想像通り客入りはよろしくない。
4時と言う時間帯も然ることながら、今回の客層がそういうことだったんでしょうね。
思い返せば去年のDAもそんなに良くなかったしな。。
10年前は勢いがあったミクスチャーシーンも今は顔ぶれがガラッと変わったからなあ。。
そんなことは言ってますが、smorgasのライブ自体は最高でした。
昨年10月末以来のsmorgasライブだったし、久々に彼らの音楽でぶっ飛べた。
客も(俺含む)少数精鋭で盛り上がって楽しんでました。
来門のテンションはいつ何時でも変わらないのがいいですよね。
そして河辺さんのベースはやっぱ最高や。
セトリも定番曲・新作まったり曲・ガッツリとしたステーキ曲とバランスが取れていた感じ。
俺、好きなバンドはいつまでたっても好きなタイプなんでね。
これからも彼らのライブを定期的に見て行きたいですよ。
よろしくお願いします。

ZAZEN BOYS

01.Himitsu Girl’s Top Secret
02.Riff Man
03.ポテトサラダ
04.サイボーグのオバケ
05.はあとぶれいく
06.気がつけばミッドナイト
07.暗黒屋
08.サンドペーパーざらざら
09.泥沼
10.Cold Beat
11.Asobi

今年のヘッドライナーはザゼン
彼らのライブを見るのは昨年のRIJ以来。
序盤に過去の名曲2曲を披露した後は、4年ぶりの新作「すとーりーず」の曲を7連発。
以前にも増してつかみどころのないバンドになったなあという印象。
ただ「ポテトサラダ」という曲の中毒力はやばいですね。
「ボールにいっぱいのポテトサラダが食いてえ」「ドンブリにいっぱいのしじみ汁が食いてえ」
ひたすらに繰り返されるインパクトのある言葉が脳内に焼き付いて離れませんでした。
この後二日間、「ポテトサラダが食いてえ!!」ってマジで思い続けましたよ(そして食った)。
他にも「ずぼっとハマった泥沼」のワンフレーズだけで妙技を見せ付けた場面も圧巻。
「Cold Beat」の例のパフォーマンスももちろん圧巻。
そしてラストの「Asobi」の気持ちよさたるや・・・
最高でしたね。
ただ「遊び足りなぁい」って歌ってはいるけど、十分遊んだよなwと思ってましたけどw
やっぱザゼンってバンドはすげえ。
彼らのスキルの高さを改めて思い知らされました。
そして今は「すとーりーず」をエンリピしてるんですが、これ今年のマイ名盤ベストテンに入りますわ。




そんな感じでライブの感想終わり。
以下はちょっと不満点なんかを・・・
ネガキャンするわけじゃないけど、やっぱ気になったことはいくつかあるわけで・・・


<不満点>
・とにかく終了後のバス待ちハンパナイ
・待った挙句市営バスに回され、立ちで川崎駅まで搬送された人も・・・
・去年より人気アーティストが出演したことで人が多すぎてキャパオーバー感が否めない
・クローク少なすぎ
・スタンディング前方で盛り上がると砂煙が大量に舞う
・フードコートがまだ少ない
・ソフトドリンクが深夜帯に完売するのはひどい
・仮設トイレ少なすぎ

とにかくバスとクロークは早急に改善してほしいです。
バスは2年連続で90分以上待つ羽目になり、早朝のオール明けでこの待ち時間はかなりきつい。
駐車場スペースがかなり少ない=駐車券がすぐ売り切れてヲクで高騰するのもなんとかなりませんかね。
島のどこかに臨時駐車スペースを確保して車での来場を増やすのは不可能なのでしょうか。
車で行けるなら俺も次からは車で行きたいんですけどね。
フロントエリアの砂埃対策としてはフロントエリアに敷物を敷くとか適度に水を撒くとか改善できるはず。
クロークやソフトドリンクの完売は今年の入場者増を甘く見ていたとしか思えませんね。
このフェスはアリーナクラスを埋められるようなアーティストを出しちゃいかんと思う。
彼らの音楽は好きだけど、このフェスのスペースを考えるとやはり相応しくなかったと思う。
そりゃ入場者が少ないより多いほうが主催者は嬉しいだろうけど、今年はそれによる弊害もかなり出ていた。
もし今後もそういった出演者を増やすようなら会場を変えたほうがいいですね。
とにかくRIJFに行き慣れた身からすると、まだまだ不便な点が多すぎる。
ただそれでも川崎という近場でこんなオールナイトロックフェスが楽しめるのは嬉しい。
工場の夜景、綺麗な星空や朝焼け、それらを眺めながら寝っ転がって音楽を聴くことなんて早々出来ない。
ロケーションは最高。
そしてこの2年のメンツも個人的にはかなりストライク。
2012年にPENPALSsmorgasとヘルマンを同じステージで見ることが出来るとは思わなかったよ。
好きなフェスだけに来年は今年の課題を改善してもらい、より良いフェス空間を作って欲しいと思います。